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手数料で優遇したり、複数の口座を一括で管理できるようにしたりと、ネット専用銀行に対抗している。
振込手数料優遇/繰り上げ返済もお得
ネットバンキングでよく利用されるのが、振り込み手続きだ。3メガバンクの場合、3万円未満の他行あて振込手数料は、窓口では630円なのに対し、ネット利用だと210円で済む。三菱UFJ銀行は、住宅ローンを利用している顧客には、他行あて振込手数料を月3回まで無料にするなど、取引実績に応じてさらに優遇している。
住宅ローン関連の手数料も各行が相次いで引き下げている。ローンの一部繰り上げ返済や、固定金利を変動金利に切り替えるなど金利タイプ変更の際にかかる手数料を窓口より大幅に安く設定している。例えば、三井住友銀行の場合、一部繰り上げの返済をするのに窓口だと1万5750円の手数料がかかるが、ネットだと返済額や変動・固定などローン金利の種類に関係なく無料だ。他の2行も表のようにネットバンキングで大幅に優遇している。
一方で、取引実績に応じた現金自動預け払い機(ATM)の手数料割引を打ち出す銀行もある。
こうした手数料割引とは別に、各行はネットバンキングの使い勝手についても、改善を急いでいる。みずほ銀行の会員制サービス「みずほマイレージクラブ」は、銀行との取引だけでなく、証券、クレジットカード、航空会社のマイレージの残高などをネット上で一覧できる。さらに、宝くじの購入や、当選金の受け取りもネットでできる。
三井住友銀では、時々刻々とかわる為替レートを見ながら取引できる外貨預金を取り入れている。
インターネットバンキングについては、まずネット専業銀行や、新興系の銀行が新しい便利なサービスを提供し、メガバンクが数年経ってからノソノソ動き始める、というような構図が続いていますね。本来なら、そんな歩みが遅いメガバンクにとっとと見切りをつけて、顧客の大部分が新しい銀行に移りそうなものですが、日本人というのは銀行選びに保守的なのか、それともメインバンクを変更するのが面倒なのかは分かりませんが、業界地図は10年前とそれほど大きくは変わりません。
そんな状況ですから、やはり銀行全体のサービスの底上げのためにはメガバンクにもがんばってもらうしかないですね。スピードはともかくとして、サービス改善に努めてほしいものです。
住宅ローンに関しても、新規参入銀行では以前から、繰上返済手数料は無料というのがほぼ「常識」でしたが、ここにきてメガバンクもようやく無料化をすすめて来ましたね。窓口では引き続き3,000円から1万5,000円の法外な(?)手数料が必要ですが、インターネットバンキング経由では、変動金利の住宅ローンの場合は無料になりました。
また固定金利の住宅ローンの場合も、三菱UFJ銀行は引き続き、100万円未満なら4,200円の法外な(?)手数料がかかりますが、みずほ銀行も三井住友銀行も無料となりました。時間はかかりましたが、もちろんサービスが改善されるのはいいことですよね。
特に繰上返済は、最も有利な資産運用といわれています。それはそうですよね。預金なら1%を超えるような金利はまず期待できない時代ですが、住宅ローンの繰上返済は、借入金利が1%か2%か3%か分かりませんが、確実にその金利負担が減ります。これはつまり、1%か2%か3%の定期預金をやっていることと全く同じ経済効果が得られますね。
しかも当然、元本割れもありません(笑)。
こういう「筋のいい」顧客サービスの改善は、ぜひ先を争って進めていってほしいものですね。
とは言いつつ、やはりメガバンクの歩みは遅いですからね!個人的にはあまりオススメする気にはなりません。住宅ローンは一生に一度の多額な借入ですから、やはりそういう「返済しやすいかどうか」も含めてしっかり吟味して、最も自分に合った住宅ローンを選びたいものですね。
(編集部)