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特に、東京都中央区の佃・月島地区では「3%以上6%未満」の上昇。「ディベロッパーに対する金融の貸し出しが好転し、マンション用地の取引が活発になった」(国交省)ことが背景にあるようだ。また、神奈川県川崎市の武蔵小杉地区は「0%以上3%未満」の上昇。こちらは、3月に開業した新駅の影響と見られる。
近頃、都心部ではマンションの売れ行きも好調のようですし、土地の値段もそろそろ下げ止まり、場合によっては上昇しているところもあるのでないかと思っている方も多いかもしれませんが、公示地価の発表は年に1回ですし、ちょっと遅すぎて参考にならないですね。
そんな思いでおりましたが、目に留まったのがこの記事。国土交通省が「地価LOOKレポート」として主要都市の都心部の地価を3ヶ月に1回発表しているようです。これは面白そうなので、少し中身を見てみたいと思います。
今回発表になったのは2010年の第一四半期ということですので、1〜3月の地価ということですかね。マンション販売が底入れされた時期にあたりますが、全国的には150地区中123地区で下落しているとのことですから、まだまだ焦って購入する必要はなさそうですね。
上昇している地区はわずか2地区。1つは東京都中央区の佃・月島地区で、もう1つは神奈川県川崎市の武蔵小杉地区の2つということです。2地区とも超都心というわけではありませんし、後者については新駅の影響もあるようなので、一時的な要因で上昇したということであれば、あくまで例外ということでしょうか。
地価のトレンドとして、下落→横ばい→上昇と変化していくとすれば、「横ばい」や「上昇」地区は注意が必要ですが、「下落」地区については少なくとも「横ばい」に改善されるまでは焦って検討する必要はなさそうです。
・・・とは言いつつ。
前回、つまり2009年10〜12月の地価と比較すると、その「横ばい」地区も5地区から25地区に増加しているようですので、着実に都心部の地価については底入れの兆しが出ていますね。検討されている方は注視しておいたほうがいいかもしれません。
さてその気になる「横ばい」地区ですが、レポートから抜粋するとこういうことですね。
<上昇地区>
中央区/佃・月島
川崎市/武蔵小杉
<横ばい地区>
札幌市/宮ノ森
市川市/本八幡駅周辺
千代田区/番町
千代田区/丸の内
千代田区/秋葉原
港区/高輪
渋谷区/恵比寿
豊島区/池袋東口
文京区/本郷・湯島
品川区/品川
世田谷区/三軒茶屋
世田谷区/二子玉川
中野区/中野駅周辺
武蔵野市/吉祥寺
横浜市/横浜駅西口
川崎市/元住吉
川崎市/新百合ヶ丘
神戸市/三宮駅前
神戸市/市役所周辺
神戸市/元町
神戸市/六甲
神戸市/岡本
福岡市/天神
鹿児島市/鹿児島中央駅
那覇市/県庁前
神戸がやたら多いのが目立っておりますが、全体としてはやはり商業地域というよりはその周辺の住居用エリアがほとんどという気がしますね。上昇地区である佃・月島や武蔵小杉もそうですし、神戸市もどちらかと言うとそうですよね。
やはりこれは最近の住宅需要の増加と相関しているような気がしています。いくら全体の地価が下がっても、肝心の住みたいエリアの地価が上昇してはどうしようもないですね。上記のようなちょっと洒落ていて、雰囲気もよく、生活もしやすそうで、オフィスからも至便な地域を狙っている方は、焦る必要はないにせよ、地価動向には充分注意しておいた方が良さそうです。
記者も気がつけば定期的にチェックしていきたいと思います。