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「頭のよい子が育つ家」は、実例調査などをもとにより良い子育てにつながる住宅を提案しているスペース・オブ・ファイブ(東京都港区)のアドバイスを取り入れ、顧客の要望も踏まえながら建設する。
モデルハウスでは、子供が母親のそばで勉強しやすいように本棚を兼ねた階段や、料理をする父親の背中をみせられるように屋外に設置したグリルなど、家族のコミュニケーションを重視した工夫を紹介する。
モデルハウスのオープンとともに、彩の台地区で建設する住宅の購入受け付けを開始。引き渡しは早ければ来年春の見込みで、南海は同地区で年間15軒の販売を目指している。
<編集部からのコメント>
何となく最近、「頭のよい子をどう育てるか」という指南を多く見かけるような気がします。なぜでしょう?もちろん昔からママ向けにはあったのでしょうけれど、最近は男女を問わず、より積極的に訴求されているように感じます。
少子高齢化が進む日本で消費のボリュームゾーンといえば、60代の団塊世代と40代前後の団塊ジュニア世代しかいませんから、その両方の世代の関心が惹けるものとして、「子育て」がよりクローズアップされているのかもしれませんね。
さらに最近の傾向は、頭の良い子の「育て方」に限らず、「間取り」や「習慣」など、その「教育環境」についても多くアドバイスされています。正直、記者からすると眉唾のような気もしますが・・・。
さてそんな教育関連アイテムの中でも究極の商品が発売されるようです。その名もズバリ、「頭のよい子が育つ家」ですね。上記記事によれば、実例調査などをもとにデザインするようで、モデルハウスでは具体的に、
・子供が母親のそばで勉強しやすいように本棚を兼ねた階段
・料理をする父親の背中をみせられるように屋外に設置したグリル
などの工夫がされているようです。どうでしょうか?・・・少なくともこの2つは全然ピンと来ませんね。電子化が進む今時、「本棚」でもないような気がしますし、屋外グリルがあれば子どもの関心は読書などのインドア遊びから、アウトドア遊びに向かいそうですね。
もちろん、アウトドアに慣れ親しむことは「自然な発育」のためには重要なことだと思いますが、少なくとも「頭が良くなる」ためのものはない気がします。どうでしょう?
どうもこの記事だけではよく分からないのでプレスリリースを確認するとこういうことのようです。
1.コンセプト
・3X(エックス)を養うことができる環境形成
※3X=「express(表現する)」「exchange(共有する)」「explore(探究する)」
・「家庭内教育環境」をテーマに研究開発された家
・親子のコミュニケーションが育まれる家
2.特 徴
・子どもの学習意欲を促進する家
・本が好きになる家
・家族のコミュニケーションがとりやすい家
・父親の背中を見せられる家
・母親の働くキッチンが中心の家
やはりよく分かりませんね。添付されているイメージとしてはこうです。
なるほど、本棚を兼ねた階段というのはこういうことなのですね。横置きにして表紙が見えるようにしておくことで子どもの関心を引こうという、ということのようです。面白いアイデアですね。
とは言いつつ記者自身はこういう「頭がよくなる云々」は、繰り返しになりますがやや眉唾のような気がします。大人も子どもも誰しも知的好奇心を持っているわけで、その知的好奇心を消さずに燃やし続けることが一番重要な気がしますね。
そのために重要なのは、環境というよりは、親の配慮なのではないですかね。大切なことは、子どもが関心を持っていることにもっともっと関心を仕向けていくことですね。一緒に学んだり、図書館や博物館に行くのもいいですし、逆に、ある程度は自由に学ばせたり、時には「知りたいのに分からない」「読みたいのに読めない」と言った一種の「飢餓」状態を作ることも必要なのかもしれません。モチベーションというのは困難があればあるほど高まりますからね。
記者自身が決して「頭のいい子」ではありませんでしたので、あまり説得力はありませんが、やはりハード(建物)かソフト(親)かと言われればソフトの方が100倍重要な気がしますがどうでしょう?