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<編集部からのコメント>
2012年の住宅販売はどうなるのでしょうか?昨年の震災後の落ち込みからの反動や、各種の優遇政策の復活と終了・縮小、さらには景気の緩やかな回復も期待するとすれば、少なくとも2011年から失速することは考えにくく、やはり少しは復調すると考えた方が自然なのではないでしょうか。
さらには消費税の増税論議もありますしね。さすがに消費税の駆け込み需要が表面化するのはまだまだ先だとは思いますが、住宅取得を検討されている方々には、「買い時」を徐々に意識する環境になってくるのではないかと思います。
さてそんな気になるマイホームの買い時ですが、上記コラムでは専門家4人がそれぞれ別々の視点から、2012年の「動き時」はいつか、解説されていますね。簡単にまとめるとこういうことになります。
・経済面:円高が持続し、消費税が具体化する前に動き始める方がメリットがある。
・税制面:住宅ローン控除は年々縮小され、来年末には終了する。控除額は「契約日」ではなく「入居日」で決まるので、家を買いたい人は今年中に入居できるよう、早めに動き始めたほうがいい。
・住宅市況:昨年販売を控えた物件が今年の1〜3月に登場しそう。一方、今後、復興が本格化すると建築資材の需要増により、住宅価格は若干上がる可能性がある。
・家計面:家は若いうちに買うほうが有利。子どもの教育費は中学生ごろから増えるが、その前に繰り上げ返済をすることにより、住宅ローン返済を早く終了させられる。
いかがでしょうか?まず先に、記者がピンとこない方から申し上げると、円高の終了や建築資材の需要増により住宅価格が上がるかと言うと・・・ちょっと腑に落ちません。デフレの時代ですからね。仮に原材料費が上昇したとしても、価格に転嫁するのはなかなか難しいのではないでしょうか。
また上記の通りですが、消費税による駆け込み需要は早くても2015年以降となりますので、それまではほとんど影響ないものと思われます。
加えて、住宅供給の観点では、震災の教訓から耐震性や免震性が強化された物件が出てくるのはもう少し先なのではないかと思います。今、販売されている物件は、少なくとも設計などは震災前に組まれたものばかりと思われますので、もう少し待てば、より安心・安全な物件が増えてくることが期待できます。
ただ震災に関して言うと、その被害の大部分は津波によるものだったので、「揺れ」に関してはそれほど神経質になる必要はないのかもしれません。
震災後の住宅選びとして意識すべき点は、あえて言えば、地盤と液状化対策の方ですかね。しかし液状化被害の代名詞ともなった浦安では、道路や戸建て住宅を中心に、被害が出た地域もありましたが、マンションなど、大規模に液状化対策をやっていた建物は被害が出なかったと理解しています。その点ではこちらも、過敏にならなくてもいいのかもしれませんね。
一方で、上記アドバイスの中でピンと来るものは何かと言うと、やはり住宅ローン控除であります。2012年中に入居できれば、最大300万円のメリットがあるものの、入居が2013年にずれ込むと、最大200万円と、100万円減額されてしまいます。これは大きいですね。
やはりここ1〜2年でマイホームを取得する意思が固い人は、まずは今年入居する前提で計画を立ててみてはどうでしょうか。
なお、一番最後の家計面でのアドバイスはケースバイケースでしょうね。早ければ早い方がいいというのは恐らくその通りだと思いますが、まず大前提として、子どもの数や、同居する家族の数が確定する必要があります。そうするとやはり、ある程度、子どもが育ってからになると思いますが、いかがでしょう?
今年、マイホーム取得を検討されている方は参考になさってください。