※当サイトには広告リンクが含まれています。
<編集部からのコメント>
記者は、「分譲か賃貸か」というテーマが好きでして、これを論じる記事があれば条件反射的に飛びつきます。記者の結論としては、こちらの記事でも書かせていただいておりますが、「分譲(購入)も賃貸も経済メリットは変わらない」というものです。
なので、同じような結論を出している記事を探しているのですが、いまだかつて目にしたことはありません。どれもこれも持ち家の資産価値の目減り=減価償却の観点がスッポリ抜け落ちています。何ででしょう?
コラムニストからライター、経済評論家、ファイナンシャルプランナーに至るまで、簿記や会計の知識とは無縁なのかもしれませんね。別に簿記や会計の知識がなくても、常識的に分かるような気もしますが・・・。
そんなわけで記者は、「分譲か賃貸か」という記事で、満足できるものは今のところ1つも出逢ったことがありませんが、上記コラムはタイトルが「分譲か賃貸かの記事は読まない書かない売らない=vということでかなり刺激的であります。
記者と同様に、世の住宅評論家の知識不足に不満を抱いているのでしょうか?
ということで趣旨を要約するとこういうことになります。
・一般のサラリーマンに、「分譲か賃貸か」「新築か中古か」と言った選択肢はない。住宅を購入するのは、「賃貸家賃が高い」「設備が古い」「面積が狭い」「子供の通学に不便」「転勤・転職」などそれぞれ買わざるを得ない明確な理由があるからだ。
・賃貸の基本性能・居住性能・設備仕様は、分譲と比べようもないほど低い。あたかも分譲と比較できる賃貸が存在するかのような主張はやめるべき。ファミリー向け賃貸が少ない点や、賃貸の耐震性も極めて深刻。
・「分譲と同等の賃貸」はほとんど皆無。現実にないものと比較することにどんな価値があるのか。年収が400万〜500万円台のサラリーマン世帯がどのような賃貸に住んでいるかは推して知るべきだろうし、耐震性や遮音・防犯性に優れたマンションを購入したくとも、年収の5倍マンションは都内では青梅線あたりまで行かないと取得は無理。
長々と書かれている記事ですが(ちなみに本文はさらに長いです)、残念ながら筆者の方の主張は今ひとつつかめません。
ポイントの1つは「賃貸物件の質の低さや、ライフスタイルの変化から、一般のサラリーマンはやむにやまれず住宅購入に至るのであって、分譲(購入)と賃貸を比較する余裕はない」ということのように思います。
しかしそうだとすると、上記記事の最後のまとめがよく分かりません。まとめではむしろ「一般のサラリーマンは住宅購入する余裕などなく、質の低い賃貸物件に我慢して住んでいるので、分譲(購入)と賃貸を比較する余裕はない」と主張されているようです。
少なくとも「分譲と同等の賃貸はほとんど無い」という点はブレていないようですが・・・。
というわけで残念ながら、今回の記事も、記者が求めている内容ではなかったわけですが、一方で筆者の方が指摘する以下の点は確かに気になるところであります。
・一般のサラリーマンに、「分譲か賃貸か」「新築か中古か」と言った選択肢はない。
・賃貸の基本性能・居住性能・設備仕様は、分譲と比べようもないほど低い。
いかがでしょうか?
少なくとも、記者や記者の狭い交友関係からの経験で言えば、「分譲か賃貸か」「新築か中古か」というのは、しっかりした選択肢になっています。独立すればまずは賃貸からスタートするのが通例ですし、不動産情報サイトで検索すれば分かるとおり、新築物件も中古物件も豊富にラインナップされております。
あるとすれば、自身の信用力と、ほしい物件の価格にギャップがあり、住宅ローンの審査が下りない、という可能性ですが、これも「頭金」を用意すれば解決できます。そう考えると、一般のサラリーマンでも「分譲か賃貸か」「新築か中古か」という選択肢は十分あると思うのですがいかがでしょう?
また、賃貸の基本性能・居住性能・設備仕様は、分譲と比べようもないほど低い、という点も正直、記者にはピンと来ません。確かに「安かろう、悪かろう」という傾向は賃貸の方が強いのだとは思いますが、しかし相場並みの家賃を許容すれば、相応の物件が見つかるのではないでしょうか。
記者は賃貸専用物件にも分譲賃貸物件にも住んだことがありますが、賃貸専用物件が特に性能が低いと思ったことはありません。豪華さはありませんでしたが、実用的で快適でした。
どうしても分譲並みの豪華さが欲しいということであれば、上記の通り「分譲賃貸」の物件に住めばいいわけですしね。
と言うわけで、批判しっぱなしで申し訳ないですが今回の記事も・・・あまり参考にはなりませんでした。
繰り返しになりますが、記者の今のところの結論は、「分譲(購入)も賃貸も経済メリットは変わらないので、経済メリット以外の理由で選べばよい」というものです。参考になさってください。