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<編集部からのコメント>
住宅購入を準備する上で、最も大事なものは何でしょうか?将来を見据えた住宅に必要なスペックを押さえておくことも重要ですし、自分や家族にとって最適な立地や間取りを取捨選択することも必要です。それには当然、家族との十分なコミュニケーションと話し合いも大切になってきます。
また、住宅との出会いは偶然や運といった要素もありますので、必要十分な情報収集と検討期間も肝要です。
加えて、忘れてはいけないのは現実的な人生設計をベースにした、しっかりした資金計画・住宅ローンの返済計画と、予算額の決定ですね。いくら素敵なマイホームを手に入れても、住宅ローンを払いきれず、結局手放してしまうのであれば全く意味がありません。
上を見れば切りが無いのが住宅価格ですので、自分や家族のマネープランと収入見込み、現在の預貯金をベースに、無理のない予算を決めていただければと思います。
とは言いながら、マイホームは一生に一度の買い物。なかなか妥協できない、ということもあるかもしれません。最低限必要だと思われるスペックを絞り込んでも、どうしても数百万円足りないと言う場合もあるのではないかと思います。それはそれで・・・あえて妥協しなくてもいいのではないですかね?
そうした場合はどうすればいいかと言えば、足りない数百万円分をしっかり貯金することですね。「数百万円も貯金できるかな?」と思われるかもしれませんが、住宅ローンを借りれば数千万円を返済しないといけません。それを考えれば、確かに賃料を払って貯金するのは大変かもしれませんが、決してできないことではありません。
目的が漠然としていた時にはなかなかできない貯金も、目的が明確になれば優先順位がはっきりして、苦手だった人でもしっかり貯蓄できるということもあると思います。
あるいは専業主婦だった方が働きに出るといった抜本的な収入の拡大という手もあるかもしれません。妥協しないことで得られることも世の中、結構多いですからね。そうした迷いをお持ちの方はぜひ、チャレンジしていただきたいと思います。
また、そのように頭金=自己資金をしっかり貯金できれば、住宅ローンの審査にも通りやすくなりますし、住宅ローンの金利を下げてもらえる場合もあります。とにかく頭金=自己資金は良いことづくめですから、マイホーム適齢期に入ってこられた方はまずは一にも二にもしっかり貯金してもらえればと思います。
さてそんな住宅ローンの頭金=自己資金ですが、みなさんはいくらくらい貯めているのでしょうか?
今回取り上げるデータは、不動産ポータルサイトであるHOME’Sのサイト上にある、住宅ローンシミュレーターで、ユーザーが住宅ローンの試算をした際のデータ約375,000件を元に集計、ランキングしたということです。アンケート調査ではなく、シミュレーションに入力されたデータに基づくものなのがなかなか面白いですね!
アンケート調査だと、どうしてもそうした調査に積極的・能動的なユーザーが集まりますので、結果が偏ることは少なくありません。そういう意味ではこうしたデータというのはリアルに近い可能性はありますね。件数も必要十分です。
その気になる結果ですが、まずは物件価格に対する頭金=自己資金の割合を再掲するとこのようになっています。
・・・低い!(笑
何と半分の方が頭金=自己資金ゼロもしくは1割以下、ということになっています。これはかなりアグレッシブというか、冒険的な資金計画ですね。
「住宅ローンの頭金=自己資金は2割が目処」とも言われていますが、では2割以上がいくらいるかと言えば全体の33%ですね・・・。ただこの33%の方々の分布は結構、バラエティに富んでいて、2割から9割という猛者まで幅広く分布しています。「貯めている人は貯めている」という状況と言えるのかもしれません。
また住宅ローンの頭金=自己資金の金額ランキングも再掲ですがこのようになっています。
物件割合からも想像できるように0円〜300万円のレンジの方々が全体の6割と圧倒的な多数です。特に0円という人は一体どうしたものなのでしょうね!?シミュレーションなので入力が面倒という人もそれなりにいたのかもしれませんが・・・。
一方、300万円以上の人は上は3,000万円まで均等に分布しておりまして、やはり「貯めている人は貯めている」という結果になっています。
貯金がまだ準備できていない方はこれを持って安心してはもちろんいけませんね。このシミュレーションはあくまで住宅ローンを借りる前に行っているのでしょうから、特に住宅ローンの頭金=自己資金が本当にゼロの人の多くは審査で落ちてしまっている可能性もあります。
加えて、低金利で人気の銀行ほど住宅ローンの審査が厳しいという噂もあります。
繰り返しになりますが、住宅ローンの頭金=自己資金が多ければ多いほど、審査も通りやすくなりますし、金利が下がる場合もあります。もちろん、購入できる物件の金額も上がります。悪い事は一つもありません。
まずは「2割」を目指して貯金することをオススメいたします。
ハッとされた方はぜひ一度、ご自分やご家庭の家計を見直し、無駄な出費を抑え、しっかり貯めてみてはいかがでしょうか?どうやら、貯めている人はしっかり貯めているようですので・・・。