最新の
今、最も人気の住宅ローンをご紹介します。
※当サイトには広告リンクが含まれています。

■トップページ > 住宅関連ニュース > 来月の住宅ローン金利予想

今月、最も金利の低い住宅ローンはどこ? 最新の住宅ローン金利比較はこちら

住宅ローン お役立ちコンテンツ

[5月の住宅ローン金利予想]
長期金利は予想外に上昇
5月の住宅ローン金利は上昇の可能性も

このページでは、足元の金利動向から、来月の住宅ローン金利を予想します。
2013年4月16日

長期金利は予想外に、0.640%に上昇


■長期金利グラフ(グラフ期間:1年)



<編集部からのコメント>

今月の住宅ローンに関する最大のハイライトは何と言っても、新しく日銀総裁となった黒田氏によって4月4日に発表された、「異次元」の金融緩和策です。

金融緩和とは、アベノミクスの代名詞のようになっていますが、日銀から金融市場に資金を大量に供給して経済を活性化させる政策ですね。

こうして大量に供給された資金はとりあえず銀行に溜まりますので、銀行では「金余り」となり、何としてでも運用しないといけないので貸し出しに積極的になり、貸し出し金利が低くなる効果があります。

こうした金融緩和は何も特別なことではなく、金融政策のイロハというか基本中の基本で、リーマンショック以降、深刻な金融危機や財政危機、景気後退に見舞われた各国が積極的に行っています。特にアメリカではQE2、QE3などと呼ばれる、これまた「異次元」な大規模金融緩和を世界に先駆けて行っていますね。

もちろん我が日本でも金融緩和は積極的に行われていまして、日本の景気低迷は長い目で見れば80年代のバブル崩壊以降続いているわけですから、かれこれ20年以上、金融緩和が続けられてきたことになります。そういう意味では日本は金融緩和「先進国」であり、アメリカの大規模金融緩和も結果的には日本が行ってきたものと似たような内容となっています。

ではそうした今までの日本の金融緩和と、今月発表された金融緩和は何が違うのでしょうか?

専門家から見ればいろいろと指摘することができるのでしょうけれど、素人の記者からすると大きく2つの違いを感じます。

1つ目はもちろん、「今までの金融緩和から2倍の規模にする」という、大胆な規模拡大方針ですね。これまでも相当な規模の金融緩和を行ってきたわけですが、それを短期間で2倍にすれば、確かに金融市場に「マネーの洪水」が起こり、景気を浮揚させる効果はありそうです。

2つ目は、「2年で規模を2倍にし、2%のインフレを達成させる」という、分かりやすくも強いメッセージを発信したことですね。景気も金融相場も結局のところ、みんなのメンタルによって影響される部分が大きいわけですから、みんなの期待値を高めた、という意味では誠にお見事でした。

そうしたわけでこの、市場の予測を大きく上回る大規模な金融緩和策発表により、大きく円安株高が進み、当然、間接的にも直接的にも金利は大胆に低下すると思いきや・・・上記グラフの通り、確かに金融緩和発表直後は長期金利が史上最低値を大きく更新するなど、金利が低下する局面もあったのですが、全体的にはむしろ上昇していますね!

そうなんです、実は長期金利はなぜか上昇基調にあるのですね・・・。足元では0.640%ということで、先月のこの時期の0.585%からは、0.06%近く上昇しています。

金融市場の予測を上回る金融緩和策だったわけですから、金利は当然下がってしかるべきで、なぜ上昇するのか、素人の筆者にはさっぱり理解できませんが、一説には今までの金利の常識が覆ったので、適性金利が分からなくなっている、という解説もあります。

また、値動きが激しすぎて、投資家が手を出せない状態になっている、という指摘や、あるいはマーケットに流通する国債の7割を日銀が購入するという新たな金融緩和の枠組みの影響を把握しきれずにいる、という指摘もあります。

何が真実かは分かりませんが、1つ言えることはこうした金利の上昇が続けば、当然のことながら住宅ローン金利も上昇していく、ということですね。

「異次元」の金融緩和が決まって、むしろ金利が上昇するというのは全く理解できませんし、こうした金利上昇はあくまで一時的な動きである可能性も十分ありますが、住宅ローンをご検討の方はぜひ、今後の金利動向をチェックしていただければと思います。

一方で忘れてはいけないのが、景気が回復し、株価が上昇し、政府が目指すようなインフレ経済が実現すれば、金利もやはり上昇する、ということですね。大規模な金融緩和と、長期金利の派手な値動きに目を奪われがちではありますが、世界経済も日本経済も着実に回復しています。

短期的には金融緩和により、さらに金利が低下する局面があったとしても、どこかで本格的に金利が反転する可能性はありますね。そもそもインフレ経済が実現すれば、今の金融緩和は縮小するでしょうから、そうなれば直接的に金利が上昇することになります。

・・・インフレ経済が本当に実現すれば、という条件つきではありますが(記者自身はその可能性には相変わらず懐疑的です)。

いずれにしても全体的に見れば、金利が驚くほど低下している今の状態は住宅ローンの借り入れや借り換えを検討されている方にとっては強い追い風と言えます。焦って契約する必要はもちろんありませんが、この機会をぜひ上手に生かしてもらいたいと思います。

さてここで、いつものように2000年からの長期金利の推移を振り返るとこのようになっています。



長期金利は今が歴史的な低水準にあることがよくわかる一方で、前回の景気回復局面である2003年〜2006年ごろの金利推移を見てみると、2003年には長期金利が0.5%前後という過去最低水準まで下がったのち、その後1.5%近くまで跳ね上がっていることが分かります。

当時、世界経済の見通しが大きく好転したことや、小泉政権への期待、りそな銀行への公的資金注入により金融不安が大幅に後退したことなどが要因と思われますが、仮に「好景気の前が最も金利が低い」のだとすると、脅かすわけではありませんが、やはりこれから金利が上昇する可能性というのはそれなりにありそうです。

では足元の金利上昇が、本格的な金利上昇につながるかと聞かれれば「それはない」と思いますので、その点では繰り返しになりますが焦る必要は全くありません。

しかし、今の「異次元の低金利」が住宅ローン返済額を大きく縮小できる絶好の機会であるのも間違いありません。こうした中長期的な金利上昇の可能性を頭に入れ、ぜひこの好機を上手に活用してもらいたいと思います。

さて、2013年5月の住宅ローン金利ですが、いつものように、早めに来月の金利を発表しているソニー銀行の住宅ローン金利を調べてみると・・・4月16日現在では残念ながらまだ5月の金利を発表していませんね。

>>>ソニー銀行住宅ローン金利はこちら

そこで、市場金利の動向から大胆にも5月の住宅ローン金利を占ってみたいと思います。

まず、2013年3月15日と2013年4月15日の国債の金利差を確認するとこうなります。

・変動金利 : 概ね変わらず
・10年固定 : +0.03%上昇
・20年固定 : −0.08%低下
・30年固定 : −0.13%低下

となると、10年固定金利は上昇する一方で、20年超の固定金利が上昇するという、4月に似た動きが示唆されるわけですが、気になるのは国債の金利と、銀行間の金利に食い違いが出ているということですね。現状では銀行間の金利の方が国債の金利より0.19%ほど高いです(期間10年の場合)。

つまりこの「銀行間の金利」の方が正しく、「国債金利」が乱高下しすぎているのだとすれば、足元の実勢金利はもう少し高い可能性があります。少しだけ丸めてこんな感じでいかがでしょう?

・変動金利 : 概ね変わらず
・10年固定 : +0.10%上昇
・20年固定 : 変わらず
・30年固定 : −0.05%低下
・フラット35 : +0.03%上昇 ※フラット35はダイレクトに長期金利の影響を受けるという理解です。

もちろんこの予測が当たっている可能性など分かりませんし、数日後に発表されるであろう、ソニー銀行の5月の住宅ローン金利も参考にしていただければと思いますが、もしこの予測が正しければ、5月の住宅ローン金利は「異次元の金融緩和」にも関わらず金利が上昇するという、驚きの展開となることになります。

仮にそうなったとしても慌てず、そうはいっても今の住宅ローン金利が「異次元の低金利」となっているという事実を冷静に受け止め、ぜひこの好機を十分活用していただければと思います。

みなさんが最高の住宅ローンに出逢えることを祈っております。

今月、最も金利の低い住宅ローンはどこ? 最新の住宅ローン金利比較はこちら

PAGE TOP

住宅ローン お役立ちコンテンツ

トップページ
New! 2024年3月の住宅ローン金利比較・ランキング
New! 2024年3月のフラット35金利比較・ランキング
住宅ローン金利推移と住宅ローン金利動向について
住宅ローンシミュレーション(シュミレーション)について
住宅ローン審査の9大基準 落ちた理由は?対策は?
最新住宅関連ニュース :
住宅ローンの基本 :
地価動向について
住宅ローン減税/住宅ローン控除について

PAGE TOP

住宅ローン お役立ちリンク

引越し業者一括見積もり
トップページ