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住宅ローン関連ニュース:
2016年10月〜12月期に住宅ローンが増えた理由は?

このページでは、住宅ローンに関する各種ニュースや情報をご紹介します。
2017年3月27日

最近、多くのコラムでご案内しておりますので読者のみなさんは食傷気味かもしれませんが、過去1年の住宅ローン金利のベースとなる長期金利の推移を振り返るとこうなっています。



2016年1月末のマイナス金利政策発表により、マイナス水準まで低下した長期金利ですが、2016年7月の金融緩和が期待外れに終わったことや、2016年11月のトランプショックによって金利が徐々に回復し、足元では「0.1%弱」の水準で推移しています。

住宅ローン金利がこうした長期金利の動きにダイレクトに連動しているわけではないものの、それでもフラット35や30年固定金利など、期間が長い住宅ローンの金利は概ね上昇してきましたので間違いなく逆風が吹いてきたわけですね。

とすると昨年後半以降の住宅ローンの貸出額は相応に低迷した可能性がありますが、住宅金融支援機構が発表した、2016年10月〜12月期の「業態別の住宅ローン新規貸出額及び貸出残高の推移」データはこのようになっています。



予想に反し、10月〜12月期の住宅ローン新規貸出額は見事に増加していますね!しかも前年同月比で+24.1%ということですから、かなりの増加幅ということになります。

4月〜12月期で見ても+27.4%ということですから、10月〜12月期に大きく失速しているわけではありません。結果的には住宅ローン貸出は、市場金利の上昇にも関わらず堅調だったということですね。

ではなぜ、金利が上昇したにも関わらず住宅ローン人気は下がらなかったのでしょうか?その理由を推測すると以下のような仮説が考えられます。

1.マイナス金利と聞いて検討を始めたが、実際の借り入れ・貸出は金利が上昇してからになってしまった。

2.金利が上昇したと言ってもフラット35や全期間固定金利の話であり、変動金利や10年固定金利は低水準を維持したことから住宅ローン人気が維持された。

3.金利が上昇したからこそ、慌ててフラット35や全期間固定金利を利用しようとする顧客が増えた。

いかがでしょう?

まず1の「実際の借り入れ・貸出は金利が上昇してからになってしまった」という仮説については今回のデータからは見えてきません。次回の「2017年1月〜3月期」の数値をチェックする必要がありそうですね。

他方、2の「変動金利や10年固定金利は低水準を維持したことから住宅ローン人気が維持された」という仮説が正しければ、その変動金利や10年固定金利が人気の民間銀行の住宅ローンが増えているはずですし、3の「慌ててフラット35や全期間固定金利を利用しようとする顧客が増えた」という仮説が正しければ、フラット35住宅ローン(住宅金融支援機構)が増えているはずです。

ということで主要な業態別の住宅ローン貸出額の増減をチェックするとこうなっています。

・国内銀行 : +27.5%
・信用金庫 :  −4.3%
・労働金庫 : +33.2%
・住宅金融支援機構 : +25.8% ※買い取り債権=フラット35

信用金庫の減少が気にならないでもないですが、それはともかくとして民間銀行の住宅ローンもフラット35も増えているわけで、その点では今のところどの仮説も正しそうですね。

とは言いつつ、多少なりとも住宅ローン金利が上昇している中で住宅ローンの貸出が増え続けることはないでしょうし、住宅ローンの新規借り入れ需要も、借り換え需要も、少子高齢化の進展に伴い徐々に減少してくるのではないかと思います。

これまでの住宅需要を支えてきた団塊ジュニアももう40代半ばですし、いくら住宅ローン金利が相対的に低いとは言え、2軒も3軒も家を購入する人はいないでしょうからね。

また、そうでなくても2016年のマイナス金利政策導入に伴う「住宅ローンブーム」を考慮すれば、反動が来ると考えた方が自然ですね。というわけで、これまでの住宅ローン新規貸出額の推移をチェックしてみるとこうなっています。

 

特に2016年4月以降は新規貸出額が大きく増加しており「マイナス金利」の効果を感じます。ただ一方で、マイナス金利政策が発表されたのが上記の通り2016年1月末だったわけで、その点では「顧客が動き始めてから実際に住宅ローンの貸出が伸び始めるまでに3ヶ月程度のタイムラグがあるのかもしれませんね。

とするとやはり、次回の「2017年1月〜3月期」の新規貸出額データは相応に下がるのでしょうか・・・。

今のところ住宅ローンの貸出額が大きく減っているという話は聞きませんが、注目したいと思います。

もちろん住宅ローン利用者にとっては、混み合ったり、事務手続きに何週間も待たされるくらいなら、多少空いているくらいの方が良いのではないかと思いますが。丁寧に対応してくれるでしょうし、金利優遇などの融通も期待できそうです。

では最後に、長期金利と金利が概ね連動しているフラット35の貸出額と、その長期金利の推移を重ね合わせるとこのようになっています。



確かに昨年の同期=10月〜12月期と比較すれば大きく増加しているものの、一方で直近の7〜9月期と比較すれば大きく低下しているようにも見えますね。フラット35の金利動向を考えれば当然のような気がしますが・・・。

自分の住宅ローン選びに、周りのみんなの動向を過度に気にする必要はありませんが、とは言いつつ全体の選択には一定の合理性があるものと思います。

まさに参考程度にご覧いただければ幸いです。

<日本住宅ローンプランニング編集部>

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