最新の
今、最も人気の住宅ローンをご紹介します。
※当サイトには広告リンクが含まれています。

■トップページ > 住宅関連ニュース > 詳細記事

今月、最も金利の低い住宅ローンはどこ? 最新の住宅ローン金利比較はこちら

住宅ローン お役立ちコンテンツ

住宅ローン関連ニュース:
住宅ローン調査、
年収倍率が悪化して総返済負担率が悪化しない理由

このページでは、住宅ローンに関する各種ニュースや情報をご紹介します。
2017年6月29日

今回も前回同様、住宅金融支援機構から発表された、最新の「フラット35利用者調査」を取り上げてみたいと思います。

まず前回もご案内したように、 「総返済負担率」はこの10年であまり変わっていません。



10年前が「20.4%」で2016年が「21.1%」ということですから、住宅ローンの負担はそれほど変わっていないということですね。平均20%前後という水準も良好です。

>>>住宅ローンフラット35利用者調査から見えた、過去10年の大きな変化

ただ残念な変化もあり、住宅ローンフラット35の利用者の年収は下記の通り徐々に減少しているのですね。他方、平均年齢は徐々に上昇しており気になる変化と言えます・・・。



いずれにしても「年収が徐々に下がる」一方、上記の通り住宅ローンの負担は「悪化していない」わけですから、素直に考えれば「借入額を減らしているのかな?」という結論になるかと思います。

だとすれば、適切な対応ということになりますが、では実際の住宅価格はどのようになっているかと言うと同調査ではこうなっています。





いつもご案内しているように、なぜか建売住宅=戸建ての価格が低下傾向にあるわけですが、それはともかく注文住宅はやや上昇、マンション価格は大幅上昇ということで、割合にもよりますが全体的にはフラット35利用者の購入する住宅価格が上昇しているのは間違いないと思います。

加えて上記の通り平均年収は下がっているわけですからね!実際、購入した住宅が年収の何倍かを示す「年収倍率」もこのように変化しています。





購入価格が上昇していた注文住宅やマンションは当然として、建売住宅も年収倍率は上昇していますね!これはつまり、建売住宅価格の下落幅より、上記フラット35利用者の平均年収の下落幅の方が大きいということなのでしょう。分子より分母の方が減少ペースが早ければ、全体の数値が上昇するのは当然です。

と言うわけで今や「年収の6倍〜7倍近い借り入れが行われている」という点では由々しき状態と言えます。一般的には「5倍前後が適正」と言われているんでしたっけ?

ただし。

確かに年収比では住宅購入価格の上昇傾向は顕著ですが、冒頭ご案内したように肝心の住宅ローンの負担率=「総返済負担率」は上昇していないのですね!年収から見れば10年前と比較するとより高い住宅を購入しているのに、なぜ「総返済負担率」は悪化していないのでしょうか?

考えられる仮説は2つですね。

・頭金が増えているので住宅ローンの負担が増えていない。

・住宅ローン金利が下がっているので住宅ローンの負担が増えていない。

というわけでどちらが正しいのか検証してみたいと思います。 まず2006年のフラット35金利ですが最低金利は「2.461%〜2.95%」で推移したようです。間をとると「約2.7%」と言った感じでしょうか。

で、年収が666万円、総返済負担率は20.4%となっています。額面の単純計算では返済額は月11万3千円ということですね。ここから逆算される住宅ローンの借入額は「約3,070万円」ということになります(借り入れ期間35年の場合)。

次に2006年の住宅価格ですが、ここはざっくり注文住宅と戸建て、そしてマンションの購入価格の単純平均を算出すると「約3,450万円」ということになります。

そこから推測される2006年の平均頭金は「約380万円」ですね。つまり、「1割ちょっと」・・・ざっくり計算した割にはリアリティのある数字になりました!

では次に最新の2016年の平均借り入れ条件を試算してみたいと思います。まず2016年のフラット35金利の最低金利は「0.90%〜1.54%」で推移したようです。間をとると「約1.22%」ですね。

で、年収が602万円、総返済負担率が21.1%ですから、額面での単純計算は月約10万6千円となります。ここから逆算すると住宅ローンの借入額は「約3,620万円」ですね。

つまり金利の約1.5%の低下が550万円の住宅ローンの増額余地を産んだわけですね!金利低下の影響は大きいです・・・。

次に2016年の住宅価格ですが、こちらも注文住宅・戸建て住宅・マンションの単純平均を計算するとざっくり「約3,642万円」ということになります。そこから推測される平均頭金はわずか「約22万円」ですね!

数値は正確ではないかもしれませんが、それでも10年前の2006年と比べると2016年の頭金が平均的に減少しているのは間違いなさそうです。

とすると「年収からすれば以前より背伸びした価格の住宅を購入しているのに総返済負担率が悪化していない理由」は一重に

・住宅ローン金利が下がっているから

と言うことですね。

住宅ローン金利の低下によって、借入額が約600万円増えても全体的な負担感は10年前と変わらないわけですから・・・やはりこれは住宅購入者にとっては大きな追い風ということになります。当たり前ですが。

またフラット35は全期間固定ですから、金利が大きく下がってからフラット35を借りた人のメリットはすでに確定しております。

逆に言えば、金利が今より高い時に借りた方は、当たり前ですがいつまで待っても金利が下がることはないわけで、「借り換え」などを積極的に検討した方が良さそうです。

今の超低金利が1日も長く続くことを祈りたいと思います。

参考にしてみてください。

<日本住宅ローンプランニング編集部>

今月、最も金利の低い住宅ローンはどこ? 最新の住宅ローン金利比較はこちら

PAGE TOP

住宅ローン お役立ちコンテンツ

トップページ
New! 2024年3月の住宅ローン金利比較・ランキング
New! 2024年3月のフラット35金利比較・ランキング
住宅ローン金利推移と住宅ローン金利動向について
住宅ローンシミュレーション(シュミレーション)について
住宅ローン審査の9大基準 落ちた理由は?対策は?
最新住宅関連ニュース :
住宅ローンの基本 :
地価動向について
住宅ローン減税/住宅ローン控除について

PAGE TOP

住宅ローン お役立ちリンク

引越し業者一括見積もり
トップページ