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何ヶ月も検討を重ね、ついに意中の物件が見つかった時の喜びは大きいものですね。新生活への期待も膨らみ、すぐに住宅ローンの審査を受けるのが普通だとは思います・・・が。
やはりここは一呼吸おいて、両親や配偶者の家族にも物件を見てもらい意見を聞くことにしましょう。「防災」や「治安」、あるいは「教育サービス」など、若いカップルがつい見落としがちな観点からアドバイスがもらえるかもしれません。
「賃貸より持ち家の方がお得」という指摘を見ることは多いですし、40年や50年といった長期間では確かにそうかもしれませんが、それはあくまで「住み替えない」前提ですね。
仮に住み替えを行うとなると百万円単位で費用が膨らみますのでそうした優位性は失われます。「今ベスト」な物件でも、「生涯ベスト」な物件かどうかというのは年長者の意見も参考になると思います。
「思ってたのと違ってたから別のを買おう」というわけにはいかないのがマイホームですね。どんな誠実なセールスマンでも、やはりベースには「売りたい」という気持ちがありますので客観的な意見は期待できません。その点でも第三者の意見は大切ですね。
中には手付金をすでに払ったのに親から大反対されて購入を断念するというケースもあるようです。もちろんそうした場合には手付金は返ってきません。結婚も出産もマイホームも、家族全員から祝福されたいものです・・・。
ちなみに購入前に家族に相談すると、親や祖父母から住宅資金の贈与が期待できるかもしれません。今なら非課税枠も充実していますので、そうした好意には素直に甘えた方がいいですね。
家族からすれば口を出せば出すほど、援助してあげないといけない気持ちになるものです。
例えばより防災のしっかりした地域に改めて物件を探す場合に費用が数百万円アップするとすれば、「じゃあその増加分は私たちが出してあげましょうか」となりやすいのではないでしょうか?
そしてそういった家族の支援があれば、頭金が増え、住宅ローンの金額が少なり、金利が下がり、良いことづくめです。
なお一般社団法人不動産流通経営協会の「不動産流通業に関する消費者動向調査(第23回)」によれば、「親からの贈与」を利用している割合と平均金額はこうなっています。
2018年度の調査結果を見ると
・親からの贈与の利用率:22.9%
・親からの贈与の平均金額:855万円
となっています。
利用率は思ったより低いですが、しかし平均金額の高さは目を引きますね!
「タダほど高いものはない」という話もありますので、自己資金で工面した方が気楽という意見もあるかもしれませんが、一方で経済合理性から言えば無駄な借金をする必要はありません。
そうした支援を期待するかどうかはともかくとして後から反対されるのはストレスだと思いますので、物件が決まったら住宅ローン審査に進む前に、家族への報告と相談をされることをオススメしたいと思います。
<日本住宅ローンプランニング編集部>