メガバンクなど旧来型の住宅ローンを利用する際に注意点となってくるのが「保証料」です。
「保証料」とは住宅ローンの保証会社を利用する際に発生してくる費用ですが、大きく2つの問題点があります。
まず1つ目は、この保証料は結構高く、実質的に住宅ローンの借入金利を+0.2%ほど引き上げてしまうという点です。仮に0.9%の金利だと思って申し込んでみたら実際には「1.1%相当」になるということです。この差は大きいですね!
もっと言えば騙しに近い気もします・・・。
2つ目は、そうした高い保証料を払って保証会社を利用しても「顧客には何のメリットもない」ということです。万が一返済できなくなった場合に保証会社が何か助けてくれるならいいですが、もちろんそんなことはなく、むしろ銀行以上に厳しい取り立てが待っています。
とすると高い費用負担とも相まって釈然としない気持ちになるのは記者だけではないと思います。
そうしたわけでこれまで当サイトとしてはこの保証料に対して否定的でした。
・・・が。
最近ではネット銀行などを中心に「保証料を取らない代わりに元本×2%の手数料がかかる」住宅ローンが増えてきました。ちょうど保証料とほぼ同じ負担額ですね。
こうなってくると単に「保証料を払うか高額な手数料を払うか」の違いだけとなり、保証料だけを「目の敵」にする必要はないのかもしれません。
加えて事務手数料と比較した場合の保証料のメリットは
・繰り上げ返済すると残りの期間に応じて保証料をいくらか返してもらえる
という点が挙げられます。事務手数料はいくら繰り上げ返済しても1円も返ってきませんからこの点はお得感がありますね。
そうしたわけで当サイトの住宅ローン選びの基準もそろそろ変更しないといけないのかもしれませんが、「保証料ありとなし、どっちの住宅ローンがお得か?」という表題の回答としては
・保証料は+0.2%程度のコストとなるのに対して、「元本×2%」といった高額の事務手数料もほぼ同額のコストとなることから、住宅ローンはこうした「隠れコスト」を加味した実質金利で比較しないといけない。
としたいと思います。
<日本住宅ローンプランニング編集部>