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住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)が民間金融機関と提携して提供している長期固定金利型住宅ローン「フラット35」は、金融機関ごとの9月の適用金利は9月1日に出そろう。8月の中心的な適用金利は、「期間21年以上35年以下」で年2・48%で、直近のピークだった4月(年2・84%)から0・36%下落したが、「9月はさらに引き下げられる見込み」(関係者)という。
世の中の金利が低下しておりますね。景気が調整局面に入り、空前の円高で、株価も低迷し、さらには日銀が追加の金融緩和を検討しているわけですから、お金がジャブジャブ余るのも必然で、金利が低下するのもやむを得ないところではあります。
実際、最近の長期金利はこのような感じですね。
10年間のグラフですが、この10年で2番目に低い金利水準ということになっております。1%前後まで落ち込んでいますね。
ただ足元では、一時期1%を割り込んだ金利水準も1.03%と1%台を回復しておりまして、当面はこの1%というのが節目となるのですかね。そうだとすると市場の金利水準としては7月と「ほぼ横ばい」の状態が続くことになります。果たしてどうなるのでしょうか。
住宅ローンを借りている人・これから借りようと考えている人が気になるのはもちろん「今後の住宅ローン金利」ということになります。住宅ローン金利の決め方が月末の金利を参考に決めていくのだとすると、7月末はすでに金利はかなり低下していたので、9月の金利はあまり変わらないことになりますが、たとえば「月間の平均金利」や「過去3ヵ月の平均金利」などを参考に決めているとすると、住宅ローン金利はまだまだ下がる余地がありますね。
明日には9月の住宅ローン金利が出揃うわけですが、更なる金利低下を期待したいところです。引用した記事によれば少なくともフラット35については「9月はさらに引き下げられる見込み」ということのようですね。
ちなみに同じ記事内の記述ですが「8月の中心的な適用金利は年2・48%で、直近のピークだった4月(年2・84%)から0・36%下落した」とのことで、わずか4ヶ月で0.36%も金利が低下するのは切ないですね・・・。まぁ、これも「時の運」みたいなものですし、とは言いつつ超低金利であること自体は変わりありませんので、細かく比較しても仕方ありませんが、景気の先行きが見えない現状では、当面変動金利で様子を見るというのも1つの手ですね。
さて今後の金利見通しですが、世界経済は景気の二番底を向かえたわけですが、全体的には景気回復トレンドにあるのは間違いありませんので、早晩底入れされ、景気も徐々に回復してくるのではないでしょうか。そうなれば日本の金利も上がる可能性が出てきますが、上記のグラフを見てもらえれば分かるとおり、ものすごく景気のよかった2005年〜2007年でも長期金利は2%に届いていませんからね。
構造的に日本は極めて金利の上がりにくい国になっているとすれば、それほど金利上昇のリスクにおびえる必要はなさそうですね。
また本当に金利が上昇するとすると、そのときは恐らく景気もよくなっているでしょうから、サラリーが増えている可能性があります。金利上昇にもより柔軟に対応できるかもしれません。
ただまぁ現実的には少なくともこの15年くらい金利が長期低迷していることを勘案すれば、金利上昇を心配しすぎるのはちょっと無意味な気もしますね。ある日、金利がボンと跳ね上がるということはありませんので、上がりそうになったら考える、というスタンスでも十分だと思います。
当面は住宅ローン金利が更に下がることを期待しましょう。
(編集部)