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2月となりました。引越しだったり住宅購入のピークは3月だと思いますが、住宅ローンのピークというのはいつなのでしょうか?「モノが売れない月」として、ニッパチ=2・8月というのは有名ですが、こと住宅ローンに関して言うと2月というのは盛り上がる月の1つであることは間違いなさそうです。
そんなハイシーズンを迎えるかもしれない住宅ローン市場ですが、大手銀行4行は2月の金利を発表しております。その中では、3行が10年もの金利を引き下げた、ということですね。金利は全般的にゆるやかに上昇しているイメージがありましたので「引き下げ」というのはやや違和感がありますが、最近の市場金利はどうなっているのかチェックしたいと思います。
◆長期金利推移
やはり昨年の10月などと比較すると高水準で推移しておりますね。少なくとも金利を「引き下げ」するような状態にはないと思います。やはりこれは市場金利の動き、というより上記記事にあるように「変更がなかったみずほ銀行を含め、固定10年は4行とも4.0%で並んだ」ということで、「横並び」を意識した措置ということなのかもしれません。
2月の金利はまだ全部発表になっていませんが、全般的にはやはり1月と比較して「据え置き」か若干の上昇になるのではないでしょうか?後ほど更新しますので、ぜひチェックしてみてください。
気になるとすれば今後の金利見通し、ということになりますが、基本的にはやはり金利上昇を想定しておいたほうがいいと思います。景気が回復すれば金利も上昇していくわけですが、世界経済はアメリカを中心に穏やかに回復しつつあり、長い目で見れば金利上昇圧力がかかることになります。
また日銀は昨秋、ゼロ金利政策を再開したわけですが、期限としてはデフレが解消されるまでとなっております。昨年は見事に物価が下がりデフレとなったわけですが、今年の物価の予想は、若干希望的観測が入っているのかもしれませんが、プラスになることが予想されており、物価が上がるということはインフレの状態になるということですから、ゼロ金利政策が解除される、ということになります。
ということで今年は金利が下がるというより、上がる年になる可能性が高いと思われますが、実際のところはどうなのでしょうね。予想もしていないことが起こるのが経済というものでして、どちらに転んでもあわてないよう、あまり予断を持たず住宅ローンに臨まれた方がいいのでしょうね。
加えて、金利が仮に上昇したとしても、長期金利で言うと1.2%の金利が1.4%になるとか、1.6%になるとか、そんなレベルでしょうから、まだまだ超・低金利の状態は続くと思います。あわてる必要は特にないと思います。
どちらかと言うと金利水準よりも、住宅ローン減税の縮小など、各種政策の期限や縮小の方を気にされたほうがいいかもしれませんね。
(編集部)