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家計を見直すうえで最大のポイントは固定費の見直し。特に固定費に占める割合が最も高い住宅ローンの見直しは、家計改善に大きな効果がある。繰り上げ返済やローン借り換えで金利を引き下げるなどの手段があるが、最近は「電話1本で金利を引き下げられた」という事例が話題になっている。「家計の見直し相談センター」の藤川太氏が解説する。
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一部の雑誌や新聞でも何度か報じられたりしているが、今返済している銀行で住宅ローンの金利を引き下げることは可能なのだろうか。
結論からいえば、交渉してみる余地はあるようだ。
その背景には、リーマン・ショック後の2009年に施行された中小企業金融円滑化法、いわゆる「金融円滑化法」がある。これによって住宅ローンの返済に苦しむ個人にも救いの手が伸び、返済期間の延長や金利の減免措置といった条件変更が容易になった。ただし、一般的にはあくまで返済に窮する期間の一時的な措置にすぎず、返済を先送りするだけで、目先の返済額は減ったとしても、総支払額は増える場合も少なくないという。
それでも、なかには金利を引き下げて総支払額を減らすことに成功した人たちがいる。彼らの話をまとめると、こんな流れになっている。
銀行によっては借り換えキャンペーンに力を入れているところがあり、そのような銀行同士では借り換えの奪い合いで余計なコストがかかる。そうならないように、既存の顧客を引き留める策として容認されているケースがあるそうだ。
たとえば「借り換えを検討しているんですが……」などと持ちかけると、銀行側から「ちょっとお待ちください。○.○%ならどうにかなりそうです」といった提示がされる。それでめでたく金利引き下げに成功するわけだが、同じ銀行でも支店によって対応はマチマチなので、保証の限りではない。
とはいえ、かつて全期間固定で4%前後の金利だったものが、現在のような3%を切る水準まで落ちれば1%以上の引き下げにもなる。試してみる手はあるだろう。
<編集部からのコメント>
2012年となりました。新年のこの時期と言うのは、心機一転色々なことを始めるのにはいいタイミングですね。
また、帰省などで普段とは違う面々とじっくりコミュニケーションをとり、情報交換し、刺激を受けることも、新しいことにチャレンジするいいキッカケになるのかもしれませんね。
そんなわけで、もしかすると「今年こそ借り換えをして、借入金利を引き下げよう!」と決断された方もいるかもしれません。住宅ローンはとにかく借入期間が長いですから、借り換えで0.1%でも金利が下げられるのであれば大きなメリットがあります。
しかし。
借り換えというのは、正直、面倒くさいというのも事実であります。ただでさえ公的書類を集めるのには骨が折れるわけですが、借り換えの場合は基本的に自分自身でやらないといけません。時間的にも精神的にも大変ですね。
更に話をややこしくするのが、借り換えにかかわる費用です。登記手数料などで数十万円かかってしまうので、いくら金利が引き下がるメリットがあったとしても、少し躊躇してしまう人もいるかもしれません。
そんな時に誰しも思うのが「今の銀行が金利を下げてくれたら話が早いのに・・・」ということです。実際、借り換え用の金利はかなり低く提示されているのが通例ですので、「この金利を適用してくれないかな?」と考えてしまいますよね。
もちろん、そう簡単に利下げに応じてくれるはずがありません。ある人には利下げをして、ある人には利下げをしないとすると不公平になってしまいますし、どの銀行も住宅ローン残高は多額ですので、利用者から一斉に利下げを要請されれば、利益が大きく減ることになってしまいます。
そんなわけで住宅ローンの金利引き下げというのはなかなか難しいのが実態だと思いますが、上記コラムによれば、それでも実際には「既存の顧客を引き留める策」として金利引き下げに応じてくれる場合があるようですね。
本当かどうかは分かりませんが、もし金利引き下げに応じてくれるならラッキーですね。上記の通り、借り換えには登記手数料などの諸費用がかかるわけですが、それらが省けるだけでなく、何より、借り換えに掛かる手間と時間が抑えられるメリットが大きいですね。
まずは既存の銀行に一度交渉する価値はありそうです。
とは言いつつ。
やはり手ぶらで行ってお願いしても、受け入れてもらうのは難しいような気がします。そんなに簡単に利下げに応じていたら利益があっと言う間になくなってしまいますからね。
実際に借り換え先を見つけ、「ダメもと」で交渉してみる、というくらいの「借り手優位」の状況で交渉に臨むくらいでないとダメではないかと思いますがいかがでしょうか?
そのためにもまずは、「本命」の借り換え先を見つけ、借り換えの交渉を始めてみるのが良さそうです。借り換えの相談だけならタダですし、手間もかかりませんしね。
そうやって「本命」の借り換え先を押さえ、条件などもある程度把握した上で、既存の銀行に掛け合えば、もしかすると利下げに応じてくる余地が出てくるのかも・・・しれません。
借り換えを検討されている方は参考になさってください。