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<編集部からのコメント>
8月は4年に一度の祭典であるオリンピックでスタートし、中旬はお盆に帰省と、例年以上に慌しく感じた方も多いのではないでしょうか。
マイホーム選びや住宅ローンの借り入れ、住宅ローンの借り換えの検討も一旦中断し、今月も下旬に入り、ようやく落ち着いてから検討を再開させた方も少なくない気がします。
実際、当サイトにお越しいただく方の数も概ねそのような動きをしております。まだまだ暑いですが、これで気温も下がってくれば、モデルルームやモデルハウスに行く機会も増えてくるでしょうしね。
また、夏休みや帰省などで、自宅や実家でゆっくり過ごしたり、久しぶりの友人や家族、親戚と交流する中で、マイホームや住まいについて何か感じることがあったかもしれませんね。記者も結構、年末年始など、家にいることが多くなってくると引越しの欲求が高まった気がします。
一生に一度の買い物であるマイホーム選びにはこうしたキッカケが必要なのかもしれません。また、そうした機会が増えてくることが、まさに「マイホーム適齢期」に入ってきた証拠かもしれませんね。
ぜひじっくりご検討いただきたいと思います。
さてそうしたマイホーム選びをされている方や、あるいは住宅ローンの借り換えを検討されている方にとって気になるのが、今後の住宅ローンの金利動向ですが、住宅ローン金利と関係の深い長期金利の最近の動きはと言うと、上記の通り・・・何だか上昇していますね!
7月下旬から上がったり下がったりを繰り返し、少し上昇の兆しが出始めておりましたが、ここにきてしっかり上昇してきております。先月のこの時期は0.72%前後でしたが、足元では0.85%と、0.13%上昇したことになりますね。
当初、金利が上昇した時には消費税増税法案の採決が不透明になるなど、政局がらみの混乱がありまして、国内のそうした動きが金利に影響したかと思ったわけですが、その後、消費税増税が採決された後も上昇を続けており、理由は別のところにありそうですね。
実際、日本だけでなく、アメリカなどの金利も同じタイミングで同じように金利上昇を始めておりまして、かつ、日米ともに株価が好調に推移していることを考えれば、「景気が回復しそうなので金利が上昇してきた」と素直に考えた方が良さそうな気がします。
通常は、株価が上昇すれば金利は上昇し、逆に株価が下がれば金利も低下する関係にあります。
世界経済を俯瞰すれば、新興国の経済成長に陰りが見え始めている一方で、日本経済は復興需要に支えられておりますし、アメリカ経済は、好調な経済指標の発表が相次いでいます。
また、ここ1年近く市場の低迷の原因となってきたヨーロッパの債務問題も徐々に落ち着き始めているようですね。
まだまだ数週間の動きですので、来月の今頃には再び金利が低下局面を迎える可能性ももちろんあるわけですが、住宅ローン金利の先行指標となる長期金利の動向には注意が必要そうです。
とは言いつつ、多少、長期金利が上昇したとしても、引き続き史上最低レベルに留まっていることも事実です。過去10年間の長期金利の推移は以下の通りです。
長期金利が1%を下回ったことは数えるほどしかありませんし、0.8%台まで下落しているのも今回を含め過去2回だけですね。
そんなわけで、金利が多少上昇したとしても、引き続き歴史的な低金利状態にあるのは間違いありませんので、住宅ローンの借り入れや借り換えを検討されている方は焦らず、じっくり、情報収集していただければと思います。
ここでいつものように、早めに9月の金利を発表しているソニー銀行の住宅ローン金利を、8月と9月で比較するとこういうことですね。
◆ソニー銀行住宅ローン金利
・変動金利 : 0.872% → 0.872% (変わらず)
・10年固定 : 1.648% → 1.681% (0.033%上昇)
・20年固定 : 2.292% → 2.335% (0.043%上昇)
・30年固定 : 2.406% → 2.448% (0.042%上昇)
やはり、最近の長期金利の上昇を受けて、固定金利タイプが0.03%〜0.04%程度上昇していますね。
ソニー銀行はフラット35は取り扱っていませんが、9月のフラット35の金利もやはり同様の上昇幅で上がるものと思います。参考になさってください。
一方で。
多くの住宅ローン利用者の方が検討している、変動金利タイプについては、すでに市場の金利が日銀の誘導もありほぼ0%まで下がっており、来月も変化はなさそうです。
実際、ソニー銀行も変動金利タイプの金利については上記の通り変化なしですね。毎回書いておりますが、「長期金利が多少上下しても、変動金利が変動する可能性は少ない」点は頭の片隅に入れておいていただいた方が良さそうです。
皆さまが満足の行く住宅ローンに出逢えることを祈っております!