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[9月の住宅ローン金利予想]
9月の住宅ローン金利は引き下げへ

このページでは、足元の金利動向から、来月の住宅ローン金利を予想します。
2013年8月20日

長期金利は0.7%台半ばまで低下


■長期金利グラフ(グラフ期間:1年)



<編集部からのコメント>

上記グラフの通り、住宅ローン金利と関係の深い長期金利=10年もの国債金利は4月以降、大きく上昇してきました。そのキッカケとなったのが、「異次元」の金融緩和策です。

金融緩和とは、金融市場に資金を大量に供給して経済を活性化させる政策ですね。金融市場では「金余り」となることから、一般的には金利が低くなる効果があるわけですが、むしろ上昇したことから大きなサプライズとなりました。

実際、住宅ローン金利も5月・6月・7月と3ヶ月連続で上昇してきました。思わぬ金利上昇に慌てた方も多いのではないかと思います。

ただそうした金利の混乱もようやく沈静化しつつあるようで、7月半ばから長期金利は徐々に低下し始め、足元では0.75%前後まで低下してきました!8月の住宅ローン金利も久しぶりに据え置きもしくは少し引き下げとなりましたしね。

先月のこの「8月の住宅ローン金利予想」では「4ヶ月連続上昇の可能性あり」と煽ってしまったわけですが、大ハズレでしたね・・・申し訳ありません・・・。

とは言いつつ市場金利はまだ、金融緩和策発表直前の水準と比較すれば高止まりしていますが、少なくとも金利が低下しつつあることは住宅ローンを検討されている方にはありがたい状況だといえます。特にここから来年4月にかけて、消費税増税前の最後の駆け込み需要に伴う、住宅ローン需要の拡大があるかもしれません。

このまま順調に住宅ローン金利が低下することを期待したいと思います。

なお、金利の懸念材料をあえて指摘するとすれば、先月も書きましたが、アメリカの金利上昇ですね。

アメリカでは景気回復が進む中で、金融緩和の「出口論」が議論されるなど、金融環境については日本より一歩も二歩も先を歩いている状態ですが、それに伴いアメリカの長期金利=国債金利も上昇傾向にあります。

当然、世界のマーケットはつながっていますので、アメリカの国債金利が上昇するなら日本の国債金利も連動して、多少は上昇することになります。

足元では上記の通り、長期金利は低下傾向にはありますが、金利の上昇要因もないわけではありませんので、今後住宅ローンの借入や借り換えをご検討の方は市場金利の動きに注目いただければと思います。

さてここで、いつものように2000年からの長期金利の推移を振り返るとこのようになっています。



長期金利は上記の通り5月に大きく上昇したとは言え、中長期的に見れば、今が引き続き「歴史的な低水準」にあることがよくわかります。

また、前回の景気回復局面である2003年〜2006年ごろの金利推移を見てみると、2003年には長期金利が0.5%前後という過去最低水準まで下がったのち、その後1.5%近くまで跳ね上がっていることが分かります。

たかが1.5%ではあるのですが、されど1.5%と言えます。今の長期金利の金利水準からすればちょうど2倍ですし、仮にそうなれば住宅ローン金利も当然、相応に上昇することになります。

2003年当時、世界経済の見通しが大きく好転したことや、小泉政権への期待、りそな銀行への公的資金注入により金融不安が大幅に後退したことに加え、「VaR」と呼ばれるリスク管理手法に起因する「VaRショック」と名づけられた「国債の投げ売り」が金利上昇を加速させたと言われてますが、そもそも金利のバイオリズムとして、「好景気の前が最も金利が低い」のだとすると、急かすわけではありませんが、中長期的に見れば、やはりこれから金利が上昇する可能性というのはそれなりにありそうです。

日本では金利が極めて上がりにくい経済状況にあること自体は変わりませんが、それでも今の「歴史的な低水準」からすれば上昇する余地は十分ありますね。

いずれにしても、仮に今後、住宅ローン金利が多少上昇したり、あるいは逆に多少低下したとしても、今が住宅ローンの借入・借り換えの絶好の機会であることに変わりはありません。

焦る必要は全くありませんが、上記のような中長期的な金利上昇の可能性を頭に入れ、多少の金利変動に左右されることなく、ぜひこの好機を上手に活用してもらいたいと思います。

さて前置きが長くなりましたが、2013年9月の住宅ローン金利を占う上で、いつものように、早めに来月の金利を発表しているソニー銀行の住宅ローン金利を調べてみるとこうなっています。

◆ソニー銀行住宅ローン金利

・変動金利 : 1.087% → 0.999% (−0.088%低下
・10年固定 : 1.640% → 1.579% (−0.061%低下
・20年固定 : 2.477% → 2.392% (−0.085%低下
・30年固定 : 2.620% → 2.537% (−0.083%低下

長期金利と歩調を合わせるようにいずれの金利タイプもわずかながら低下していますね!すばらしい。

特に直接的に長期金利と関係のない変動金利タイプも利下げとなっている点が印象的です。今月は三菱UFJ銀行や住信SBIネット銀行が相次いで変動金利を引き下げていますからね。それに倣った動きということなのでしょう。

住宅ローン競争の過熱を象徴した動きと言えそうです。

ちなみに今月の国債の平均金利と、先月のこの時期の国債の平均金利の差をチェックするとこのようになります。

◆8月20日現在の今月の国債の平均金利と、7月20日時点の先月の国債の平均金利

・1年  : 0.11% → 0.10% (−0.01%低下
・10年 : 0.85% → 0.77% (−0.08%低下
・20年 : 1.73% → 1.69% (−0.04%低下
・30年 : 1.87% → 1.82% (−0.05%低下

やはり全般的に低下していますね。しかし、20年ものや30年ものより、10年ものの国債金利、つまり長期金利のことですが、こちらの方がより低下している点が興味深いですね。

もちろん、これはあくまで「月半ばのその月の平均金利」を算出したものですので、これがすなわち来月の住宅ローン金利にそのまま反映されるわけではありませんが、ソニー銀行の9月の住宅ローン金利が概ね低下するように・・・やはり9月の住宅ローン金利は全般的にも金利低下が期待できそうです。

焦ったり、慌てたりする必要はありませんが、ぜひこの好機を十分活用していただければと思います。

ちなみにこれまた毎回ご案内しているように、人気の住宅ローン「変動金利タイプ」のベースとなる「短期金利」については、日銀が完全にコントロールしているために、上がることも下がることもなく引き続き、「超・低金利」を維持しています。

実際、8月20日現在の代表的な短期金利である「無担保コール翌日物」金利は「0.072%」とケタ違いの低金利=ゼロ金利となっています。ちなみに1ヶ月前の金利は「0.073%」でしたから、やはりほとんど変化はありません。

上記の通り今月は変動金利タイプの引き下げが相次いでいるわけですが、これは市場金利の影響というよりも各銀行が自行の利ざやを削って、定時金利を引き下げているということだと思います。住宅ローン利用者にとっては誠にありがたい状況ですね。

さて、日銀のこうした短期金利の引き下げ政策=ゼロ金利政策は、日銀自身が明言しているように十分なインフレ=おそらく年2%=となるまで続けられますので、短期金利はまだまだ低金利が続き、それはつまり、住宅ローン変動金利タイプもまだまだ低金利が続くことを意味します。

住宅ローン金利が上昇した、低下した、と言ってもそれはあくまで10年固定や20年固定といった「固定金利タイプ」の話であり、「変動金利タイプ」をご検討の方は、上記のように長期金利の変動に一喜一憂する必要は全くありません。参考になさってください。

みなさんが最高の住宅ローンに出逢えることを祈っております。

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