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<編集部からのコメント>
今朝のニュースを見て、お!?と思われた住宅ローンユーザーの方は結構おられるかもしれません。上記の通りではありますが、「住宅ローン金利、ほぼ据え置き」といった見出しの記事が報道されていたからですね。
先日、ご案内したこちらのコラムでは、12月の住宅ローン金利は「据え置きとなる可能性も多少は頭の片隅に入れておいたほうがよさそう」と申し上げつつ、そうは言っても国債の金利推移や、先行発表したソニー銀行の12月の金利を引き合いに出し、「このまま金利が落ち着き、今の金利水準で推移すれば、12月の住宅ローン金利は金利低下が期待できそう」と書かせていただいたわけですが、残念ながらその期待は裏切られそうな流れとなっています。
>>>住宅ローン4ヶ月連続低下に期待 市場金利上昇に注意
今のところ、報道されている内容をまとめるとこういうことですね。
・三菱UFJ銀行 : 金利据え置き
・みずほ銀行 : 10年もの金利を0.05%引き上げ
・三井住友信託銀行 : 5年ものを除き金利据え置き
みずほ銀行に至っては10年もの金利をむしろ0.05%引き上げるということですね!これはそれなりにサプライズとなりそうです。
そうしたわけで、例年、12月から3月にかけては1年で住宅市場も住宅ローン市場も最も盛り上がるタイミングなわけですが、今のところ発表されている大手銀行=メガバンクの12月の住宅ローン金利はそれにほんの少し冷や水をかける格好となりそうですね。
残念なことです。
さてこのように、9月以降、順調に低下してきた住宅ローン金利が下げ止まった理由はもちろん長期金利=10年もの国債金利の下げ止まり、ですね。最近の動きはこのようになっています。
確かに11月中旬以降、ほんの少し上昇しており、0.60%前後から0.63%程度へ、約0.03%程度上昇して推移したことがわかります。ここまでの平均金利を「目視」すると・・・確かに、10月の平均水準とほぼ同じ感じですかね?
12月の住宅ローン金利が概ね据え置きとなるのは、こうした長期金利の動きを素直に反映させた結果、ということになります。
ただその長期金利は昨日は再び0.605%まで下がっており、またもや0.6%割れを試す展開となっています。つまり・・・市場金利は微妙に上下しており、どのタイミングで翌月の住宅ローン金利を決定するかで、結果はまちまちとなる可能性がある、ということですね。
上記の通り大手銀行の12月の住宅ローン金利は概ね「据え置き」、一部「利上げ」、ということですが、まだ金利を発表していない銀行の中に、12月の住宅ローン金利を引き下げてくるところがあっても全くおかしくありません。
住宅ローン利用者としては、そうした展開を期待したいものですね。
実際、三井住友信託銀行は概ね金利据え置きではあるものの、5年もの金利については0.1%引き下げるということですね!ということは、そのグループ会社であり、当サイトでも人気の住信SBIネット銀行の5年ものもやはり引下げになる、ということではないかと思います。
気になる方は12月1日以降、住信SBIネット銀行の住宅ローン金利をチェックしてみてください。
>>>住信SBIネット銀行の最新の住宅ローン金利はこちらから
ちなみにその5年ものの市場金利の推移もチェックしてみるとこうなっています。
こちらは10年もの長期金利と異なり、11月中旬にあまり上昇することはないまま、さらなる低下余地を探っている動きですね。三井住友信託銀行が住宅ローン金利を引き下げてきたのも順当と言えるのかもしれませんね。
同様に積極的な金利設定をする住宅ローンが出てくることを望みたいものです。
ちなみに。
このように長期金利の低下が止まり、むしろ若干上昇した背景と言えば、もちろん株価の上昇です。教科書的には株価と金利は連動しますので、株価が上昇すれば、金利も多少は上昇することになります。
ではその日本の株価はどうなっているかと言うとこういうことですね。
つまりは絶好調なわけです。さらに足元の為替レートは1ドル=102円となっており、再び円安の動きが加速しそうな状況です。
と言うことは、株価がもう一段上昇する可能性は十分あり、それに伴って金利が上振れる可能性もまた、十分考慮する必要がある、ということですね。
もちろん株価が永遠に上昇することはありませんし、株価水準的には「おなかいっぱい」の状況ではありますが、気になるのは為替の動きです。為替相場がどんどん円安になるのであれば・・・この株価上昇がもう少し続く可能性が出てきます。
株価が上昇し景気が回復することは当然ありがたいことですが、こと住宅ローン金利に関してはありがたくない面もある、ということですね。参考になさってください。
ただし。
上がった、下がった、据え置きだと言っても、上記金利グラフを見てもらえればわかるとおり、その差はきわめてわずかですし、金利水準としては多少上がろうが史上最低水準にあるのは間違いありません。
「金利変動」に着目するのではなく、「金利水準」に着目して、多少の金利変動には惑わされず、この「超・超・低金利」のメリットを着実にゲットしていただければと思います。
景気が回復する中で市場金利や住宅ローン金利が下がる、というのは本来ありえないわけですからね。「異次元緩和」の恩恵をぜひ家計にも取り込んでみてはいかがでしょうか。
参考になさってください。