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[2015年3月の住宅ローン金利動向]
住宅ローン金利上昇も、既に再低下の兆し

このページでは、住宅ローンに関する各種ニュースや情報をご紹介します。今回取り上げるニュースはこちら。
2015年3月3日

FNN

3月の住宅ローン金利 銀行大手4行が引き上げ決定




※抜粋

<編集部からのコメント>

3月となりました。気が付けば春はすぐそこですね。なかなか盛り上がらないと指摘されている個人消費ですが、最近の経済統計を確認してみると徐々に回復の兆しが表れているようです。増税からそろそろ1年になるわけで、本格的な回復を期待したいと思います。

さて住宅ローン市場はと言うと先月の当欄でもご案内したように、当サイトのトラフィックは12月までの落ち着いた状況から一変し、1月から大きく増加し今に至ります。つまりは低迷する個人消費を後目に一足早く回復してきたということですね。

もちろん、1月から3月までというのは期末に引っ越しシーズンが重なり、例年、住宅市場が最も盛り上がる時期であり、そうした季節性が影響しているのは間違いありません。

しかし要因として大きかったのはやはり、ここ最近のさらなる金利低下傾向だったのではないかと思います。1月から2月にかけて市場金利も住宅ローン金利も史上最低金利を大きく更新しました。すでに住宅ローンを借りている人も、これから住宅ローンを借りる人も、住宅ローン金利への関心が高まって当然ですね。

では気になる今月=3月の住宅ローン金利動向はと言うと上記記事の通り・・・三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行のメガバンク各行は10年固定金利を概ね0.05%〜0.10%程度引き上げてきました。つまりはここまで続いてきた住宅ローン金利低下の流れが一旦収束した、ということになります。

住宅ローン金利は借入時の金利が適用されるのが通例ですので、「あらら、上がってしまった」と残念がっている方は少なくないかもしれませんね。上昇したと言っても上昇幅はわずかである上に、現在主流の変動金利タイプについては金利は変わっておりませんので、実際の影響は限定的だとは思いますが。

なお先日のこちらのコラムでは「3月の住宅ローン金利は固定金利タイプについては全般的に0.1%〜0.2%程度の上昇」と予想しましたが、結果は及第点と言えそうです。2週間前の予測なので大きく外す方が難しいわけですが・・・。

>>>[3月の住宅ローン金利予想]長期金利急上昇 ローンも0.2%程度上昇

このように残念ながら今月の住宅ローン金利が上昇した背景というのはもちろん、市場金利が上昇したからですが、ここでいつものように実際の長期金利=10年もの金利の推移を具体的にチェックするとこうなっています。

■長期金利グラフ(グラフ期間:1年)



昨年10月31日に発表された日銀の追加的な金融緩和策を受けて急激に低下した長期金利ですが、この1月に0.2%前後の史上最低金利に到達した後に、なぜか大きく反発し、翌2月には0.45%近くまで上昇したのですね!

急な金利上昇に驚かれた方も少なくないかもしれませんが、より不可解だったのはそこまで金利が上昇する理由が見当たらなかった点ですね。もちろん、ヨーロッパなどが金融緩和を進め、日本でも追加的な金融緩和期待が高まる中、結論は「ノー」だったわけで、追加金融緩和期待が後退したというのはあるとは思いますが、それだけでこうした急激なトレンドの変化を説明するには不十分です。

要するに、金利上昇理由があまりない中で急上昇したということは、一時的なものであったり、投機的な動きであったりする可能性が高く、そうした動きが落ち着けば再低下するのではないかと感じておりましたが、実際足元ではすでに金利低下傾向が出始めていますね。

本日の長期金利は0.365%であり、やはり最近のピークである0.45%前後という水準からは大きく低下しています。このまま金利が再低下していくことを期待したいと思います。

ここで世界の金利動向をチェックしてみるとアメリカの金利はこのようになっています。



こちらも1月に大きく下がったあと、2月に再上昇する一方で、足元では低下傾向のように見えます。つまり・・・日本の長期金利とほぼ同じ動きをしているということですね!そう考えると日本の金利上昇も、国内要因ではなく、国際要因から捉えた方がよさそうです。

ちなみにアメリカの金利は、今年半ばの利上げが確実視されてきたわけですが、もしかするとそうした予想が多少後ずれしているのかもしれませんね。先日のイエレンFRB議長の発言も、そうした見方を示唆するような内容でした。

次にドイツの金利はこのようになっています。



一方、こちらはモノサシを当てられるくらいまっすぐ金利低下していますね!1年前の「5分の1」以下という水準です。こんなに劇的な金利低下はなかなかないのではないでしょうか。日本と同様、歴史的な金利低下局面であるのは間違いありません。

いずれにしても今の金利環境は、2月に一旦上昇したものの足元では再び強い低下圧力を受けている、ということですね。だとすれば住宅ローンの超・低金利が当面続くことを期待してもよさそうです。

住宅ローンをご利用の方やこれから利用しようとされている方は、この空前の好機をしっかりご活用いただければと思います。


[2015年3月の住宅ローン金利]

すでに上記ご案内しているように、3月の住宅ローン金利は2月の金利から「固定金利については全体的に0.1%前後引き下げ」と言う状態ですね。残念なことです。

>>>今月の住宅ローン金利比較はこちら

具体的な金利をチェックしていくと、まずフラット住宅ローンについては、メインのフラット35の金利が2月と比較して+0.10%上昇しています。これにより今月は連続していた過去最低金利の更新がストップした、ということですね。

より期間の短いフラット20の金利も同様に+0.10%上昇となっています。

>>>最新のフラット35の金利はこちら(楽天銀行)

次に民間の住宅ローンをチェックすると、いつものように当サイトで人気の住信SBIネット銀行と、日本最大のメガバンクである三菱UFJ銀行の、2月と3月の住宅ローン金利の推移はこのようになっています。

住信SBIネット銀行(Mr.住宅ローン)

 ・変動金利  : 0.650% → 0.650% (変わらず)
 ・10年固定 : 0.950% → 1.000% (+0.050%
 ・20年固定 : 1.580% → 1.670% (+0.090%
 ・30年固定 : 1.690% → 1.780% (+0.090%

 >>>最新の金利はこちら

三菱UFJ銀行(保証料を加えた実質金利)

 ・変動金利  : 1.175% → 1.175% (変わらず)
 ・10年固定 : 1.300% → 1.400% (+0.100%
 ・20年固定 : 3.200% → 3.350% (+0.150%
 ・30年固定 : 1.740% → 1.940% (+0.200%

 >>>最新の金利はこちら

やはり固定金利を中心に+0.05%〜+0.20%程度、引き上げとなっていることが分かります。特に三菱UFJ銀行は上昇幅が比較的大きいですね。逆に住信SBIネット銀行があえて金利上昇幅を抑えた、ということなのかもしれませんが。

そうしたわけで、この2つの実質的な金利水準で見比べればやはり前者の住信SBIネット銀行が金利面で魅力的なわけですが、その住信SBIネット銀行は新商品である「Mr.住宅ローン」に注力しています。住宅ローン金利が低いだけでなく、従来の全疾病保障無料にプラスして、何と傷害補償や地震補償も無料で付加されます!

そうした「大盤振る舞い」のサービス内容でありながら、固定金利だけでなく変動金利も0.650%と極めて低水準に設定しているのですね。

こうした変動金利タイプのベースとなっているのは、「1日もの金利」などの超・短期の市場金利ですが、すでにゼロ金利となっている短期金利がさらに低下しているわけはありませんので、完全に「戦略的な金利引き下げ」ではないかと思います。つまり自社の利益を削って金利を引き下げた、ということですね。

引き続きこうした「低金利+高サービス」を維持していってほしいものです。

さて当サイトで人気の新生銀行の3月の住宅ローン金利はと言うと以下の通りです。

新生銀行

 ・変動金利  : 0.880% → 0.880% (変わらず)
 ・10年固定 : 1.300% → 1.380% (+0.080%
 ・20年固定 : 1.500% → 1.580% (+0.080%
 ・30年固定 : 2.150% → 2.300% (+0.150%

 >>>最新の金利はこちら

こちらも今月の住宅ローン金利を象徴するかのように、固定金利については全面的に引き上げとなっていますね。残念です。

なお、新生銀行は、万が一の時の保障や返済停止機能を組み合わせた「安心パック」を付加するなど、金利競争以外のサービス拡充にも注力しています。住宅ローンの金利や手数料だけでなく、そうした付加価値についても目を向けてみると、また違った住宅ローン選びができるかもしれませんね。ちなみにこちらのサービスは日経新聞が選定した新商品・新サービスの中で、最優秀賞を受賞したようです。


[2015年4月以降の住宅ローン金利の動向]

気になる今後の住宅ローン金利の動向ですが、上記の通り2月に大きく上昇した長期金利も足元では低下傾向が徐々に鮮明になってきており、こうした傾向が続くようであれば、住宅ローン金利は再び低下しそうですね。

2015年4月以降の住宅ローン金利は再度、現状の過去最低金利を更新する展開となりそうです。期待したいですね。

やはり「異次元の金融緩和」が実施されている間は、多少、市場金利が上昇したとしても、絶対水準的には歴史的な低金利を維持し、住宅ローン金利も魅力的な金利水準を維持していくのでしょうね。細かな金利変動に一喜一憂せず、冷静にご検討を進めていただければと思います。

なお、あえて今後の金利上昇の可能性を考えると、カギとなるのは物価です。政府や日銀は、物価上昇=インフレの状態にするためにあらゆる金融政策を取っているわけですが、景気回復と相まっていよいよ本当にインフレになってくれば、頼みの綱である「異次元の金融緩和」も縮小に向かいますので、実需と金融政策の両面から金利上昇の機運が高まることになります。

もちろん足元の物価は上昇の勢いが弱まっているだけでなく、原油安などの影響もあり、金融緩和縮小⇒本格的な金利上昇へ移行させるにはまだまだ力不足です。そもそも少子化が続く日本で本当にインフレとなるのか疑問を感じなくもないですが、とは言いつつ長期的なインフレ=金利上昇の可能性については、多少頭に入れておきたいところです。

仮にそのように日本経済がインフレ経済に変貌するとしても、時期としてはかなり先のことではないかと思いますが。

ここでいつものように長期金利の2000年からの推移を振り返ってみたいと思います。

■長期金利グラフ(グラフ期間:10年)



前回の景気回復が始まった2003年には、長期金利は0.435%の最低金利をつけた後に急速に上昇し、1.5%前後にまで、実に1%近く上がったことが分かります。

仮に今後、景気回復が順調に進むのであれば、金利についても同じ様に+1.0%程度上昇する可能性がある、ということを示唆しております。

今のところ、慌てたり、焦ったりする必要は全くありませんし、逆に低金利が常態化した日本では「金利が上昇したとしてもその程度」とも言えるわけですが、とは言いつつ、住宅ローン金利が低いのに越したことはありません。

住宅ローンをご検討の方は繰り返しになりますが、そうした将来的な金利上昇リスクを頭の「片隅の片隅」に入れて、相対的に金利が低い間に着実にご検討を進めていただければと思います。

その点では住宅ローン金利が史上最低水準を維持し、今後さらなる金利低下の可能性が期待できる今月=3月というのは、やはり住宅ローンを検討するのにベストなタイミングと言えそうですね。


[今月の住宅ローン金利レンジ]

最後に、今月の具体的な住宅ローン金利のレンジをチェックするとこのようになっています。

■2015年3月の住宅ローン金利状況(実質金利)

 ・変動金利 :0.57%〜2.675%
 ・10年固定:1.00%〜3.75%
 ・20年固定:1.58%〜3.20%

 >>>今月の住宅ローン金利比較はこちら

やはりこうして見ると、今までは考えられないような、極めて魅力的な金利水準ですね!

繰り返しになりますが、長期金利も住宅ローン金利も「史上最低水準」にあるのは間違いありません。多少の金利変動に一喜一憂せず、着実に超低金利のメリットを享受いただければと思います。

参考になさってください。

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