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[2015年8月の住宅ローン金利動向]
3ヶ月ぶりの金利引き下げで好機到来

このページでは、住宅ローンに関する各種ニュースや情報をご紹介します。今回取り上げるニュースはこちら。
2015年8月4日

NHK

住宅ローン金利 大手銀行相次ぎ引き下げ




※抜粋

<編集部からのコメント>

8月になりました。今年の夏は暑いですね!特に東日本が例年に比べて暑いとか。ここからお盆が終わる頃まで何かと外出する機会も多くなってくると思いますが、ぜひ熱中症対策と体調管理にお気を付けいただければと思います。

電気の使用量もかなり増えそうですね。電力不足の問題や地球の温暖化問題等を考慮すれば節電に努めた方がいいと思いますが、一方、景気であったり、被災地支援などを考えると電力会社にもそれなりに儲けてもらう必要があり、積極的に使用することにプラスの面がないわけではありません。

かく言う記者も震災直後は扇風機だけでひと夏を乗り越えましたが、今や在宅中はほぼ24時間、エアコンをつけっぱなしです・・・せめて結構大きい電気代が有効に活用されることを祈るばかりです。

そうした猛暑も少しは影響しているのかどうか、今一つ停滞気味に感じるのが住宅市場であり、住宅ローン市場です。2017年の消費税増税まで2年を切り、そろそろ動きが出始めてもよさそうなものですが、そうならないのは・・・やはり足元の金利上昇傾向が水を差した面は大きいのでしょうね。

具体的には3月・4月、そして6月・7月と断続的に住宅ローン金利はジワジワ上昇してきました。「住宅ローン金利も上昇したし、そろそろ借りるか」とは当然ならないわけで、「少し様子を見よう」と判断された方は少なくなさそうです。

では気になる今月=8月の住宅ローン金利動向がどうなっているかと言うと上記記事の通り・・・メガバンク各行は10年固定金利を0.05%〜0.10%程度引き下げてきたということですね!つまり3ヶ月ぶりに低下、ということになります。

実際のところこれまでの金利上昇も上昇幅としてはわずかであり、逆に今月の下落幅もわずかで、つまり住宅ローンのトータルコストへの影響もまたわずかではあるのですが、「金利が上昇したタイミングで借りた」と言うよりは「金利が下落したタイミングで借りた」と言う方が心地よいのは間違いなく、心理的にプラスの効果は結構あるかもしれませんね。

ここ最近、ややスローダウンしているように感じている住宅ローン市場が再び持ち直すのかどうか・・・注目したいと思います。

なお先日のこちらのコラムでは「8月の住宅ローン金利は全体的に据え置きではあるものの、一部の積極的な銀行では金利引き下げの可能性あり」と予想しましたが、「全体的に据え置き」というのは読みを外しましたね・・・反省です。

>>>[8月の住宅ローン金利予想]長期金利上昇は一服 住宅ローン金利は据え置き、一部引下げも

このように今月の住宅ローン金利が少し低下した背景としては、もちろん市場金利が低下したからですが、ここでいつものように実際の長期金利=10年もの金利の推移をチェックするとこうなっています。

■長期金利グラフ(グラフ期間:1年)



昨年10月31日に発表された日銀の追加的な金融緩和策の影響により金利は大きく低下したわけですが、グラフ全体で見れば1月以降の金利上昇でそのかなりの部分が帳消しになってしまったことになります。金利水準自体はまだ0.4%前後と「異次元の低金利」を維持しているわけですが、せっかくの追加緩和効果が縮小してしまったと思うと残念です。

1月に長期金利は0.195%の史上最低金利に到達した後だけになおさらですね。

そして、より不可解なのはそこまで金利が上昇する理由が見当たらないという点です。先月もご案内しましたが、理由があまりない中で金利が上昇しているということは、一時的なものであったり、あるいは何らかの季節的な要因や投機的な動きが影響している可能性が高く、そうした動きが落ち着けば再低下するのではないかと感じているわけですが、いかがでしょうか?

ちなみに本日の長期金利は0.400%ですが、先月のこの時期は0.460%でしたので、住宅ローン金利同様こちらも少し低下したことになります。このまま静かに再低下していってほしいものですが・・・はたしてどうなるでしょうか。

ここで世界の金利動向をチェックしてみるとアメリカの金利はこのようになっています。



こちらも1月に大きく下がったあと2月と4月に再上昇しており、つまり・・・日本の長期金利とほぼ同じ動きをしているということですね!そう考えると日本の金利上昇も、国内要因ではなく、国際要因から捉えた方がいいですね。上記の通り国内では特に金利上昇要因がないわけですから当然かもしれませんが。

次に世界のもう1極であるドイツの金利はこのようになっています。



これまでモノサシを当てられるくらいまっすぐ金利低下し、歴史的な金利下落を見せつけたドイツ金利ですが、こちらも4月から急激に上昇していることが分かります。

だとすると日本の長期金利の「2月ごろの金利上昇」と「4月ごろの金利上昇」はそれぞれアメリカ金利とドイツ金利の影響を受けたということなのかもしれませんね。こうした海外要因で上昇したということなのであれば、やはり海外情勢が落ち着いて来れば金利が低下すると考えて良さそうです。

その証拠に、日本だけでなく、アメリカ金利もドイツ金利も足元では低下し始めているように見えます。とりあえずギリシャ問題に一区切りがついたことが大きいのでしょうね。仮にギリシャがユーロを離脱していれば国債市場は大混乱になっていたと思われます。

ちなみに上記NHKニュースでは続きでこのように解説されていました。

「先月、ギリシャの債務問題への懸念が高まったことで株式などと比べリスクが低い資産とされる国債を買う動きが強まり、固定型の住宅ローン金利の指標となっている日本の長期金利が低下したためです。」

おいおい、マジですか。もしこの解説が正しいとすれば、ギリシャが財政緊縮策を受け入れた7月以降、日本の長期金利は上昇していないといけないわけですが、実際には低下し始めているわけで事実は「真逆」ですね。

こんな素人でも分かる誤りを報道してしまうとは・・・NHKのチェック体制はどうなっているのですかねぇ。電気料だけでなく、受信料もまた、有効に活用されることを祈りたいと思います。

それはともかくとして、今月は幸いにして住宅ローン金利は全般的に低下したわけですが、逆に多少上昇していたとしても今の住宅ローン金利が史上最低水準にあることに変わりありません。

住宅ローンをご利用の方やこれから利用しようとされている方は、わずかな金利の動きに戸惑うことなく、この住宅ローンを借りる歴史的な好機をしっかりご活用いただければと思います。


[2015年8月の住宅ローン金利]

すでに上記ご案内しているように、8月の住宅ローン金利は7月の金利から「固定金利タイプにつき−0.05%〜−0.10%程度の低下」と言う状態ですね。

>>>今月の住宅ローン金利比較はこちら

具体的な金利をチェックしていくと、まずフラット住宅ローンについては、メイン商品のフラット35の金利が7月と比較して−0.03%低下しています。3ヶ月ぶりの金利低下ということですね。

より期間の短いフラット20の金利も同様に−0.03%の低下となっています。

>>>最新のフラット35の金利はこちら(楽天銀行)

次に民間の住宅ローンをチェックすると、いつものように当サイトで人気の住信SBIネット銀行と、日本最大のメガバンクである三菱UFJ銀行の、7月と8月の住宅ローン金利の推移はこのようになっています。

住信SBIネット銀行(ネット専用住宅ローン)

 ・変動金利  : 0.650% → 0.650% (変わらず)
 ・10年固定 : 0.960% → 0.910% (−0.050%
 ・20年固定 : 1.490% → 1.440% (−0.050%
 ・30年固定 : 1.830% → 1.780% (−0.050%

 >>>最新の金利はこちら

三菱UFJ銀行(保証料を加えた実質金利)

 ・変動金利  : 1.175% → 1.175% (変わらず)
 ・10年固定 : 1.550% → 1.500% (−0.050%
 ・20年固定 : 3.550% → 3.500% (−0.050%
 ・30年固定 : 2.060% → 2.000% (−0.060%

 >>>最新の金利はこちら

やはり全体的に金利は低下していますね。主要(固定)金利につき−0.05%〜−0.06%の金利引き下げとなっています。

ちなみにこの2つの実質的な金利水準で見比べればやはり住信SBIネット銀行が金利面で魅力的なわけですが、その住信SBIネット銀行は「ネット専用住宅ローン」の販売に注力しています。これは契約相手が住信SBIネット銀行ではなく、親会社である三井住友信託銀行となるもので、もちろん三井住友信託銀行は日本有数のメガバンクの一角ですから、より安心感を感じる方は少なくなさそうです。

引き続きこうした「低金利+安心安全」な住宅ローンを積極的に提供していってほしいものです。

さて当サイトで人気の新生銀行の8月の住宅ローン金利はと言うと以下の通りです。

新生銀行

 ・変動金利  : 0.880% → 0.880% (変わらず)
 ・10年固定 : 1.350% → 1.350% (変わらず)
 ・20年固定 : 1.600% → 1.600% (変わらず)
 ・30年固定 : 2.250% → 2.250% (変わらず)

 >>>最新の金利はこちら

こちらは意外と全金利タイプで変化なしということですが、ただし恒例となっている「借り換えキャンペーン」を考慮すると印象は大きく変わりますね。このキャンペーンを利用すればこのような金利となります。

 ・変動金利  : 0.880% → 0.680% (−0.200%
 ・10年固定 : 1.350% → 1.150% (−0.200%
 ・20年固定 : 1.600% → 1.400% (−0.200%
 ・30年固定 : 2.250% → 2.050% (−0.200%

 >>>最新の金利はこちら

つまり・・・実質的に金利を大きく引き下げているわけですね!相対的な魅力が増していると言えそうです。

なお、新生銀行は、万が一の時の保障や返済停止機能を組み合わせた「安心パック」を付加するなど、金利競争以外のサービス拡充にも注力しています。住宅ローンの金利や手数料だけでなく、そうした付加価値についても目を向けてみると、また違った住宅ローン選びができるかもしれませんね。ちなみにこのサービスは日経新聞が選定した新商品・新サービスの中で、最優秀賞を受賞したようです。


[2015年9月以降の住宅ローン金利の動向]

気になる今後の住宅ローン金利の動向ですが、短期的には上記の通りアメリカやヨーロッパの金利変動の影響が気になるところです。

上記の通りギリシャ情勢が徐々に平静を取り戻しつつある点を踏まえれば、金利が再び世界的に下落トレンドとなってくる可能性は十分あります。その点では来月=2015年9月以降の住宅ローン金利もまた低下していく可能性が十分あるわけで、期待しておきたいと思います。

そもそも、繰り返しになりますが、「異次元の金融緩和」が実施されている間は、多少日本の市場金利が上昇したとしても、絶対水準的には歴史的な低金利を維持し、住宅ローン金利も魅力的な金利水準を維持していくのは間違いありません。

細かな金利変動に一喜一憂せず、冷静にご検討を進めていただければと思います。

なお、あえて今後の金利上昇の可能性を考えると、カギとなるのは物価です。政府や日銀は、物価上昇=インフレの状態にするためにあらゆる金融政策を取っているわけですが、景気回復と相まっていよいよ本当にインフレになってくれば、頼みの綱である「異次元の金融緩和」も縮小に向かいますので、実需と金融政策の両面から金利上昇の機運が高まることになります。

では足元の物価動向はと言うと、上昇の勢いが弱まっており、金融緩和を縮小・終了させるにはまだまだ力不足です。そもそも少子化が続く日本で本当にインフレとなるのか疑問を感じなくもないですが、とは言いつつ長期的なインフレ=金利上昇の可能性については、多少頭に入れておきたいところです。

仮にそのように日本経済が本格的なインフレ経済に変貌するとしても、時期としてはかなり先のことだと思いますが。

ここでいつものように長期金利の2000年からの推移を振り返ってみたいと思います。

■長期金利グラフ



前回の景気回復が始まった2003年には、長期金利は0.435%の最低金利をつけた後に急速に上昇し、1.5%前後にまで、実に1%近く上がったことが分かります。

仮に今後、景気回復が順調に進むのであれば、金利についても同じ様に+1.0%程度上昇する可能性がある、ということを示唆しております。

今のところ、慌てたり、焦ったりする必要は全くありませんし、逆に低金利が常態化した日本では「金利が上昇したとしてもその程度」とも言えるわけですが、とは言いつつ、住宅ローン金利が低いのに越したことはありません。

住宅ローンをご検討の方は、そうした将来的な金利上昇リスクを頭の「片隅の片隅」に入れて、相対的に金利が低い間に着実にご検討を進めていただければと思います。

その点では前月と比べると多少下落し、住宅ローン金利が史上最低水準を維持している今月=8月というのは住宅ローンを検討するのにベストなタイミングが続いていると言えそうですね。

そもそも一番人気の住宅ローン変動金利については、日銀のゼロ金利政策により、史上最低水準に張り付いたまま今月も全く上昇していないわけですからね。変動金利の利用を検討されている方は、上記のような長期金利の動きや住宅ローン固定金利の動きを気にする必要など全くない、ということです。


[今月の住宅ローン金利レンジ]

最後に、今月の具体的な住宅ローン金利のレンジをチェックするとこのようになっています。

■2015年8月の住宅ローン金利状況(実質金利)

 ・変動金利 :0.57%〜2.675%
 ・10年固定:0.91%〜3.95%
 ・20年固定:1.40%〜3.50%

 >>>今月の住宅ローン金利比較はこちら

やはりこうして見ると、今までは考えられないような、極めて魅力的な金利水準ですね!

繰り返しになりますが、長期金利も住宅ローン金利も「史上最低水準」にあるのは間違いありません。多少の金利変動に一喜一憂せず、着実に超低金利のメリットを享受いただければと思います。

参考になさってください。

今月、最も金利の低い住宅ローンはどこ? 最新の住宅ローン金利比較はこちら

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