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住宅ローン関連ニュース:
マイナス金利の“下限”は−0.5%
住宅ローン金利はどこまで下がる?

このページでは、住宅ローンに関する各種ニュースや情報をご紹介します。
2016年3月17日

さて、マイナス金利政策の浸透に伴い住宅ローン金利の大幅な低下が起きているわけですが、正直ここまで市場金利や住宅ローン金利が下がるというのは意外でした。

というのもこれまで何度もご案内しているように、「マイナス金利」と言っても日銀の当座預金のごく一部がマイナスになるものであり、当座預金全体としてはまだまだプラス金利を維持しているからですね。

つまり「マイナス金利導入!」と言ってもある意味、「掛け声のみ」だったわけですが、市場金利も住宅ローン金利もあれよあれよという間に大きく低下しました。毎度のことながら、国債市場だけは素直に金融政策に反応するのですね・・・。

直近の長期金利はこのように推移しています。



なぜこのように市場金利が素直に反応したのか、ですがその理由が少しわかりました。本日の日経新聞の記事によれば、マイナス金利が適用された日銀の当座預金は全部で約23兆円とのことですが、そのマイナス金利の8割を負担したのが信託銀行とゆうちょ銀行ということのようです。

言い換えればメガバンクなどの大手銀行はマイナス金利をほとんど負担していないわけで、それはつまり、国債などでの運用額を増やし日銀の当座預金を増えないようにしたから、ということになります。

特に2月のメガバンクの預金量はかなり増えたという報道もありましたので、相当、ドラスティックに国債残高を増やしたのではないですかね?こうした動きがマイナス金利導入後の「素直な金利低下」を促したと言えそうです。

このようなメカニズムが継続される限り、今後日銀がマイナス金利を拡大させれば市場金利もダイレクトに低下していくことになりますが、他方で「長期金利はマイナス金利設定水準以下には下がらない」とも言えます。

仮に長期金利=国債利回りが−0.1%以下になれば、銀行からすれば国債を買うより、日銀の当座預金に預けて−0.1%の金利を払う方が負担が軽くなるからです。実際、上記グラフを見ても長期金利は「−0.1%」という水準を下回っておりませんので、やはりこのマイナス金利設定水準が強く意識されていることが分かります。

となると気になるのがこのマイナス金利の「下限」ですが、よく言われているのが「−0.5%」ですね。スウェーデンなどですでにその水準が試されているからです。

そうした中で、昨日の衆議院財務金融委員会において日銀の黒田総裁は−0.5%程度まで引き下げる可能性について「理論的な可能性としては余地がある」と答弁したとのことです。発言内容としてはそれ以上でもそれ以下でもないと思いますが、やはりマイナス金利の「当面の下限」としてはマイナス0.5%ということで間違いなさそうですね。



上記の通り、こうした金融政策の実施が、素直に長期金利の低下を促し、素直に住宅ローン金利の低下を促すのであれば、住宅ローン金利がさらに0.4%ほど下がる可能性はゼロではありません。

期待したいところですが、記者個人としてははたしてそこまで下がるのかどうかという点はやや疑問です。

マイナス金利に伴う金利の低下によって借入のある企業や家計が恩恵を受けるのは間違いないにしても、これらの企業・個人がその分投資や消費を増やさないことには日銀が目指すインフレにつながっていきません。

少なくとも個人消費についてはマイナス金利が拡大すればするほど萎縮していくでしょうしね。やはり日本の文化は「消費文化」ではなく「貯蓄文化」ではないかと思います。

また黒田総裁は同委員会にて「貸出金利、住宅ローン金利ははっきりと低下している」 と発言したようですが、記者の実感からしても、報道されている金融機関関係者のコメントとしても「増えているのは借り換えばかりで新規借り入れは例年並み」ということのようです。

いくら借り換えが盛んになっても全体の住宅ローン残高が増えるわけではありませんし、銀行全体で見れば利ざやが確実に少なくなっていくわけですから(顧客が利息が減るから借り換えをするのです)、むしろ収益的にはマイナス、ということかもしれません。

為替相場や株式相場への影響も限定的・・・というよりほとんど効果がなかったわけですし、そうした点を考えれば「マイナス金利がこれ以上拡大することはない」と思えるのですがいかがでしょうか?

ただし、それは「今の異次元緩和が緩められる」という意味ではありません。むしろデフレ寸前の物価動向を踏まえれば異次元緩和が拡大されるのは間違いないと思います。

つまり異次元緩和は今後も拡大・強化されるだろうけれど、それは「マイナス金利の拡大」ではなく「債券・ETFの購入種類や規模を増やす」と言った「量」の方に再びフォーカスしていくのではないか、ということですね。

そうしたわけで住宅ローン金利の低位安定状態はまだまだ続くと思いますのでご安心ください。

加えてもちろん住宅ローン利用者からすればこんな「幸運な状況」は通常は全くあり得ませんので、ぜひ積極的に借り入れ・借り換えを進め、「マイナス金利の恩恵」を享受していただければと思います。

参考になさってください。

<日本住宅ローンプランニング編集部>

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