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度重なる「異次元の金融緩和」や「マイナス金利政策」の影響で、市場金利も預金金利も住宅ローン金利も劇的に低下しているわけですが、そうしたことを背景に住宅ローン金利への関心も大きく高まっているものと思います。
当サイトのトラフィックも今年に入って増加傾向にあり、そうした関心の高まりを実感しています。
では実際に住宅ローン利用者の方々の中でどれくらいの方々が最新の住宅ローン金利をチェックしているかというと、SBIモーゲージ改めSBIアルヒ株式会社が興味深い調査をしています。
全国の住宅購入経験者100人に今年2月に聞いたものですが、「現在借りている住宅ローンの金利タイプ(変動・固定)に関係なく、最新金利をチェックしていますか?」という質問に対して以下のような回答となっているようです。
なんと57%=約6割の方が最新金利をチェックしていないのですね!しかも調査時期は2月と、上記マイナス金利政策発表によって世の中が最も騒然していた時期であり、そうした中でも泰然自若というのはなかなかの胆力です。
もちろん住宅ローン利用者であれば最新金利は必ずチェックすべきですね。仮に残高2,000万円×残り20年の住宅ローンを借り換えた場合、登記などの「諸費用込」でもこれくらいの借り換えメリットがあります。
・2.0% → 1.0% : メリット160万円
・2.0% → 1.5% : メリット 52万円
・2.0% → 1.7% : メリット 7万円
つまり0.3%程度の金利低下でも「諸費用込」でメリットが出てくる可能性があるということですね!
もちろん借り換えのメリットは単に金利削減だけでなく、付帯サービスが充実した銀行を選ぶことで
1.繰り上げ返済手数料の無料化
2.保証料の無料化
3.疾病保障の無料化
4.ATM、振り込み手数料無料化
といった特典を得られます。そうなれば総合的な借り換えメリットは更に増えますね。
というわけで住宅ローン利用者だからこそ最新の金利動向には敏感になっていただきたいわけですが、では逆になぜ住宅ローン金利をチェックしていないかというとこういう理由のようです。
・あまり知識がない。
・面倒だから。
・チェックしたところでたいして変わりがない。
・チェックして一喜一憂してもどうにもならない。
・チェックの仕方がイマイチわからない。
・そこまで変動すると思ってない。
大きく分ければその理由は
1.知識不足
2.面倒
3.チェックしても意味がない
ということになるでしょうか。
まず1つ目の「知識不足」というのはどういうことでしょう?単に「自分の金利と最新の金利をチェックして借り換えシミュレーションしてみる」だけなのですが・・・。借り換えシミュレーションは多くの銀行で提供されているので利用してみてください。
>>>新生銀行の借り換えシミュレーション
>>>auじぶん銀行の借り換えシミュレーション
>>>イオン銀行の借り換えシミュレーション
>>>りそな銀行の借り換えシミュレーション
>>>住信SBIネット銀行の借り換えシミュレーション
2つ目の「面倒」というのはもちろんやる気の問題ですので、やる気を出してもらうしかないわけですが、ただもしかすると3つ目の「チェックしても意味がない」という気持ちが背景にあるのかもしれませんね。
では「意味がない」と思う理由というのは何があるのでしょう?推測するとこういうことでしょうか。
1.世の中の金利はそんなに変わらないので意味がない
2.変動金利で借りているので意味がない
3.固定金利で借りているので意味がない
もしそうだとすればどれも「誤解」ですね。まず1つ目の「世の中の金利はそんなに変わらないので意味がない」というのが誤解であることは最新の長期金利の推移をチェックすれば一目瞭然です。
ついにマイナス水準ですからね!劇的に変化しています。
2つ目の「変動金利で借りているので意味がない」というのは確かにその通りであるように聞こえますが、しかしこれも誤解です。というのも各銀行は昨今の金利低下で変動金利タイプの「優遇金利幅」は拡大しているものの、「基準金利」や「店頭表示金利」は下げていません。
これが何を意味するかといえば、
・新しく変動金利住宅ローンを借りる人は金利が下がるけれど、すでに変動金利住宅ローンを借りている人は金利が下がらない
ということですね!なかなか腹黒いです・・・。そうしたわけで最近の金利低下メリットを変動金利利用者も享受しようと思えば、借り換えが必要と言えます。
3つ目の「固定金利で借りているので意味がない」というのも、これまた大いなる誤解ですね!確かに世の中の金利が変動しようと借入金利が変動しないのが固定金利のメリットではあるのですが、これは
・金利上昇リスクだけでなく金利低下メリットも失っている
ことを意味します。もちろん固定金利利用者だからと言って、金利低下メリットを諦めないといけない理由など全くありません。積極的に金利低下メリットを享受しようと思えばやはり借り換えが選択肢になってきます。
そうしたわけで、変動金利利用者であっても、固定金利利用者であっても、住宅ローンを利用されている方はぜひ最新の金利に敏感になっていただき、1円でも住宅ローンの返済額を減らす気持ちを持ち続けていただければと思います。
加えて繰り返しになりますが、お得な住宅ローンを選べば金利低下メリットだけでなく以下のような借り換えメリットも得られます。
1.繰り上げ返済手数料の無料化
2.保証料の無料化
3.疾病保障の無料化
4.ATM、振り込み手数料無料化
参考になさってください。