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[確定!2016年8月の住宅ローン金利動向]
8月は史上最低更新!9月は多少の引き上げも

このページでは、今月の住宅ローン金利の動向についてご案内します。
2016年8月1日

■1988年からの長期金利の推移




8月となりました。先月と同じ書き出しとなりますが、1月末に発表された「マイナス金利政策」の影響で住宅ローン市場、特に住宅ローン借り換え市場は大盛り上がりとなりました。

ただ4月以降はメガバンクが金利優遇を縮小したこともあり少しスローダウンしたのではないかと思います。これには銀行側で殺到する申し込みをさばききれなくなったという事情もありそうです。

しかしそのメガバンクも6月から住宅ローン金利を引き下げてきており、再び積極姿勢が出てきましたね。加えて後押しとなっていたのがここ最近の金利低下傾向です!その要因としてはいつもご案内してきたように、「イギリスの国民投票結果による金融市場の混乱」と、「日銀の追加金融緩和への期待」ではなかったと思います。

そうしたわけで、8月の住宅ローン金利が低下するのは必至の状況だったわけですが、では実際の金利はと言うと・・・三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、りそな銀行の大手銀行=メガバンクはこのような結果となっています。

・変動金利 : 据え置き
・10年固定金利 : 0.05%〜0.10%引き下げ
・20年固定金利 : 0.05%引き上げ〜0.10%引き下げ
・30年固定金利 : 据え置き〜0.07%引き下げ

10年固定金利は順当に引き下げとなる一方で、「低下確実」と思われた20年もの・30年もの金利については対応が分かれていますね!特に20年固定金利については三井住友銀行が「+0.05%の引き上げ」と驚きの発表をしています。

ではなぜこのように金利に対する判断が分かれたかと言えば、先月=7月の、10年もの・20年もの・30年もの・40年ものの国債金利を見てみるとよくわかります。



大幅にマイナスであった10年もの金利はさておき、20年〜40年もの金利はいずれも0.1%前後という水準からスタートし、マイナス金利への低下もありえると思われたわけですが、なぜか7月15日と7月21日のタイミングで2段階に上昇し、最終的には0.2%〜0.3%前後に上昇して着地したのですね。

その理由は判然としませんが、日経平均がほぼ同じカーブを描いていますので、教科書通り株価と金利が連動したのかもしれません(株価が上昇すると金利も上昇します)。

一方、そうした動きとは一線を画していたのが10年もの国債金利(=長期金利)ですが、こちらも最終営業日の7月29日にこれまたポッコリ上昇しています。

こちらは理由は明白で、29日に発表された日銀の追加金融緩和が「期待外れ」の内容だったからですね。記者自身は「ゼロ回答もあり得る」ともっと冷ややかなスタンスでしたが、さすがに中央銀行はそこまでツンデレではないようで、金融市場からの期待に最低限の配慮をしたわけですが、それでも「金利上昇」という反応だったということは、やはり「金融市場の期待が大きすぎた」ということなのでしょうね。

いつもご案内している長期金利の1年ものグラフを見ても足元の金利上昇の動きは把握できます。

■長期金利グラフ(グラフ期間:1年)



先月のこの時期は−0.255%だった長期金利ですが、本日は−0.140%ということで引き続きマイナス水準ながらも0.1%以上上昇していることが分かります。

こうした傾向が今後も続くのかどうかはさすがにもう少し様子を見ないといけないと思いますが、もしこうした状態が継続されるのであれば、これまで金利を引き下げてきた2つの要因、つまり「イギリスの国民投票結果による金融市場の混乱」と、「日銀の追加金融緩和への期待」の影響力が徐々に弱まり、その反動が来ているということなのかもしれませんね。

いずれにしてもこうした金利動向が続けば来月=9月以降の住宅ローン金利は多少なりとも上昇しそうです。上昇すると言っても「+0.1%」といったごくわずかだとは思いますが、ご留意いただければと思います。

ちなみに先日の当サイトのコラムでは「8月の住宅ローン金利は−0.1%〜−0.2%程度下がる」と予想しましたが・・・大外れではないにしても当たりとは言えなさそうですね。特に「20年固定・30年固定金利がどれだけ下がるか見ものですね!」と申し上げた部分は「大外れ」でした。大変失礼しました・・・。

>>>[8月の住宅ローン金利予想]超長期金利の低下に注目!ただし9月は上昇の可能性も

ここで世界の金利動向をチェックしてみるとアメリカの金利はこのようになっています。



アメリカは堅調な景気回復を背景に、昨年12月に一足早く政策金利の引き上げ=「利上げ」に踏み切ったわけですが、その後の世界的な株価下落や景気減速の動きを受けて足元ではむしろ低下傾向ですね。

と言うか大きく低下しています!金融市場は、「当面アメリカの追加利上げはない」とにらんでいる、ということなのでしょう。

今は日本国内のみならず、海外でも金利は低下基調ということですね。もちろん住宅ローン利用者にとっては追い風です。


[2016年8月の住宅ローン金利]

上記ご案内したように、8月の住宅ローン金利は多少の例外はありつつも「据え置き〜0.10%程度引き下げ」という状態ですね。どこもかしこも「史上最低金利」ということのようですから、住宅ローン利用者からすれば誠にありがたい状況です。

>>>今月の住宅ローン金利比較はこちら

具体的な金利をチェックしていくと、フラット住宅ローンのメイン商品であるフラット35の金利が7月と比較して−0.03%の引き下げとなっています。より期間の短いフラット20の金利も−0.02%の引き下げです。

>>>最新のフラット35の金利はこちら(楽天銀行)

なお、先日のフラット35の金利予測では

・フラット20金利 : −0.03%引き下げ
・フラット35金利 : −0.04%引き下げ

と予想しましたが、あと一歩及びませんでした・・・これまた誠に残念です。

>>>[8月のフラット35金利予想]前月比−0.04% フラット35表面金利0.89%?

次に民間の住宅ローンをチェックすると、いつものように当サイトで人気の住信SBIネット銀行と、日本最大のメガバンクである三菱UFJ銀行の、7月と8月の住宅ローン金利の推移はこのようになっています。

住信SBIネット銀行(ネット専用住宅ローン)

 ・変動金利  : 0.497% → 0.497% (据え置き
 ・10年固定 : 0.510% → 0.470% (−0.040%
 ・20年固定 : 0.760% → 0.760% (据え置き
 ・30年固定 : 1.070% → 1.070% (据え置き

 >>>最新の金利はこちら

三菱UFJ銀行(保証料を加えた実質金利)

 ・変動金利  : 1.075% → 1.075% (据え置き)
 ・10年固定 : 0.750% → 0.700% (−0.050%
 ・20年固定 : 2.700% → 2.650% (−0.050%
 ・30年固定 : 1.180% → 1.130% (−0.050%

 >>>最新の金利はこちら

どちらも据え置きもしくは−0.05%程度の引き下げということですね。今月の住宅ローン金利動向を象徴した動きと言えるかもしれません。

さて、その住信SBIネット銀行は「ネット専用住宅ローン」の販売に注力しています。これは契約相手が住信SBIネット銀行ではなく、親会社である三井住友信託銀行となるもので、より安心感を感じる方は少なくなさそうです。

引き続きこうした「低金利+安心安全」な住宅ローンを積極的に提供していってほしいものです。

さて当サイトで人気の新生銀行の8月の住宅ローン金利はと言うと以下の通りです。

新生銀行

 ・変動金利  : 0.550% → 0.550% (据え置き)
 ・10年固定 : 0.850% → 0.850% (据え置き)
 ・20年固定 : 1.000% → 1.000% (据え置き)
 ・30年固定 : 1.600% → 1.600% (据え置き)

 >>>最新の金利はこちら

いずれも据え置きですが、新しく開始した金利を−0.15%優遇するキャンペーンを加味すると実際にはこうした金利となります。

 ・変動金利  : 0.550% → 0.400% (−0.150%
 ・10年固定 : 0.850% → 0.700% (−0.150%
 ・20年固定 : 1.000% → 0.850% (−0.150%
 ・30年固定 : 1.600% → 1.450% (−0.150%

 >>>最新の金利はこちら

なかなか積極的ですね!

また新生銀行は、万が一の時の保障や返済停止機能を組み合わせた「安心パック」を付加するなど、金利競争以外のサービス拡充にも注力しています。住宅ローンの金利や手数料だけでなく、そうした付加価値についても目を向けてみると、また違った住宅ローン選びができるかもしれませんね。ちなみにこのサービスは日経新聞が選定した新商品・新サービスの中で、最優秀賞を受賞したようです。


[2016年9月以降の住宅ローン金利の動向]

気になる今後の住宅ローン金利の動向ですが、既にご案内したように足元では

・イギリスのEU離脱騒動の落ち着き

・日銀の追加緩和に対する期待の低下

から金利が上昇しやすい状況となっており、こうした状況が続けば9月の住宅ローン金利は多少なりとも上昇しそうです。上昇すると言っても大幅に上昇することはないとは思いますが。

また、そうでなくても住宅ローン金利がマイナスになるとは考えにくいとすればいよいよ限界値が近づきつつあります。

そうしたわけで本格的な金利上昇については全く心配に及びませんが、住宅ローン金利が「これ以上大きく下がりにくい」という点を踏まえれば逆に0.1%や0.2%といったレベルの金利上昇というのは十分あり得るということですね。

ご留意ください。

ちなみに。

今後の「本格的な」金利上昇の可能性を考えると、カギとなるのは物価です。政府や日銀は、物価上昇=インフレの状態にするためにあらゆる金融政策を取っているわけですが、景気回復と相まっていよいよ本当にインフレになってくれば、頼みの綱である「異次元の金融緩和」も縮小に向かいますので、実需と金融政策の両面から金利上昇の機運が高まることになります。

では足元の物価動向はと言うと、これまでの原油安・資源安・円高の影響もあって上昇の勢いが弱まっており、金融緩和を縮小・終了させるにはまだまだ力不足です。そもそも少子化が続く日本で本当にインフレとなるのか疑問を感じなくもありません。足元の物価動向は以下の通りです。



政府や日銀が目指すように日本経済が本格的なインフレ経済に変貌するとしても、時期としてはかなり先のことであるのは間違いなさそうですね。

実際、7月に追加緩和が発表されたというのは、インフレ誘導政策がうまくいっていない何よりの証拠です。

ここでいつものように長期金利の2000年からの推移を振り返ってみたいと思います。

■長期金利グラフ



前回の景気回復が始まった2003年には、長期金利は0.435%の最低金利をつけた後に急速に上昇し、1.5%前後にまで、実に1%近く上がったことが分かります。

仮に今後、景気回復が順調に進むのであれば、金利についても同じ様に+1.0%程度上昇する可能性がある、ということを示唆しております。

今のところ、慌てたり、焦ったりする必要は全くありませんし、逆に低金利が常態化した日本では「金利が上昇したとしてもその程度」とも言えるわけでむしろ安心しても良いという気すらしますが、とは言いつつ住宅ローン金利が低いのに越したことはありません。

住宅ローンをご検討の方は、そうした将来的な金利上昇リスクを頭の「片隅の片隅」に入れて、相対的に金利が低い間に着実にご検討を進めていただければと思います。

その点では今月=8月というのは住宅ローン金利が先月から低下傾向にあるということからも、住宅ローンを検討するのにベストなタイミングと言えそうですね。申し上げたように市場金利は上昇傾向にありますし・・・。


[今月の住宅ローン金利レンジ]

最後に、今月の具体的な住宅ローン金利のレンジをチェックするとこのようになっています。

■2016年8月の住宅ローン金利状況(実質金利)

 ・変動金利 :0.497%〜2.675%
 ・10年固定:0.470%〜3.500%
 ・20年固定:0.760%〜2.650%

 >>>今月の住宅ローン金利比較はこちら

やはりこうして見ると、今まで考えられなかったような、極めて魅力的な金利水準ですね!

繰り返しになりますが、長期金利も住宅ローン金利も「史上最低水準」にあるのは間違いありません。多少の金利変動に一喜一憂せず、着実に超低金利のメリットを享受いただければと思います。

参考になさってください。

<日本住宅ローンプランニング編集部>

今月、最も金利の低い住宅ローンはどこ? 最新の住宅ローン金利比較はこちら

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