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[確定!2016年10月の住宅ローン金利動向]
意外に金利は据え置き 当面は安定へ

このページでは、今月の住宅ローン金利の動向についてご案内します。
2016年10月1日

■1988年からの長期金利の推移




10月となりました。2016年もいよいよ終盤ということですね!早いものです。

今年の住宅ローン金利動向を振り返れば、「歴史的な1年」となるのは間違いなさそうです。まず1月末のマイナス金利政策発表によって住宅ローン金利は大きく下がり、特に借り換え需要が大爆発しました。

その後も市場金利は低下を続け、 最も長期金利が低下したのは7月ですね。「Brexit」ショックと「追加緩和」期待がピークを迎え、長期金利は−0.3%近くまで低下しました。合理的に金利水準を説明するのが不可能なレベルですね。

さすがにこうした金利を維持するのはあり得ないと思ったわけですが、実際、7月末に発表された「追加緩和策」が期待外れに終わったことから、長期金利は即座に上昇し、一時はプラス金利に迫る勢いでした。

そうした流れを受けての先月=9月の日銀による「これまでの総括」だったわけですが、その内容は意外にも「金融引き締め」と言える内容でした。少なくともこれまでの緩和策を後退させるようなものだった、ということです。

>>>日銀会合の結果は驚きの異次元緩和「後退」 今後の住宅ローン金利の見通しは?

とすると金利はますます上昇圧力を受けます。では新しい金融緩和の枠組みが発表された21日以降の長期金利の推移がどうなっているかと言うとこうなっています。

・9月21日(水):−0.030%
・9月23日(金):−0.054%
・9月26日(月):−0.063%
・9月27日(火):−0.079%
・9月28日(水):−0.094%
・9月29日(木):−0.089%
・9月26日(月):−0.085%

つまり・・・全然上昇していないのですね!むしろ低下しています。

金融市場がこのように金融政策に反発するような動きを見せることはままありますが、しかし長期金利が新たな緩和策での目標値である「0%」からずっと乖離しているというのも、日銀としてはあまり居心地の良いものではないと思われます。

早速、10月からは国債の購入額を少し減額するようですが、今のところ日銀の思惑通り「0%」前後まで長期金利が上昇するのかどうか予断を許さない状態と言えます。

そうした先が見えにくい状況を背景に、気になる10月の住宅ローン金利は据え置きが目立ちました。

三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、りそな銀行の大手銀行=メガバンクはこのような結果となっています。

・変動金利 : 据え置き
・10年固定金利 : 据え置き
・20年固定金利 : 据え置き〜0.05%引き上げ
・30年固定金利 : 据え置き〜0.06%引き上げ

概ね据え置き、超長期では多少引き上げ」という内容は、「日銀の金利目標」と「現状の市場金利の水準」を足して2で割ったもの、という感覚を受けるのは記者だけでしょうか?

ある意味、とても現実的な判断と言えるのかもしれません。

ただし。

確かにミクロの目で見れば長期金利と日銀の金利目標との間で微妙な神経戦が見受けられるものの、一歩引いてみれば長期金利は「0%〜−0.1%の間のどこか」で推移することが予想され、要するにこれは金利が安定して推移することが予想される、ということですね。

■長期金利グラフ(グラフ期間:1年)



上記グラフを見ても、これまでのどんどん金利が低下していくトレンドが修正され、安定に向かいそうな「予感」はします。金利が上昇するくらいならこのまま低位安定してくれた方が住宅ローン利用者のメリットは大きいと言えそうです。

住宅ローン金利がマイナスにならないとすれば、ここから大きく低下する余地は少ないですしね。

なお、仮に本当に金利が安定するとすれば、その安定がいつまで続くのかという疑問がわいてきますが、まずは「日銀が次の金利引き下げを決めるまで」ということになります。

なかなか上向かない物価動向などを勘案すればいつかどこかで利下げを決断するのは間違いないと思うのですが、果たしてそれはいつになるのでしょうか?今年12月や来年3月あたりが「当座の可能性」ということになるのかもしれません。

いずれにしても再び市場金利も住宅ローン金利も低下傾向になることを期待したいと思います。

ちなみに先日の当サイトのコラムでは「10月の住宅ローン金利は+0.1%程度上がる可能性が高いと予想しましたが・・・結果は上記の通り「概ね据え置き」だったわけですからハズレですね。大変失礼しました!

精進して予測の精度をあげていきたいと思います・・・。

>>>[10月の住宅ローン金利予想]会合の結果次第も2ヶ月連続の金利上昇が濃厚?

ここで世界の金利動向をチェックしてみるとアメリカの金利はこのようになっています。



アメリカは堅調な景気回復を背景に、昨年12月に一足早く政策金利の引き上げ=「利上げ」に踏み切ったわけですが、その後の世界的な株価下落や景気減速の動きを受けてむしろ低下してきたわけですね。

足元では再び利上げ観測が出始めているためか、少しずつ上昇しているようですが、それでも金利水準自体は極めて低いです。

今は日本国内のみならず、海外でも低金利ということですね。「超低金利」と言っていいかもしれません。もちろん日本の住宅ローン利用者にとっては良い事だと言えます。


[2016年10月の住宅ローン金利]

上記ご案内したように、10月の住宅ローン金利は「概ね据え置き」という状態ですね。これまで高水準で推移してきたと思われる住宅ローン人気も「一服」ということになりそうです。

>>>今月の住宅ローン金利比較はこちら

具体的な金利をチェックしていくと、フラット住宅ローンのメイン商品であるフラット35の金利が9月と比較して+0.04%の引き上げとなっています。こちらは概ね予想通りでしたが、個人的には衝撃だったのが、より期間の短いフラット20の金利は−0.01%の引き下げとなったのですね!

機構債の金利がアップして、フラット20の金利が下がる事態というのは全く想像していませんでした。他にどんなデータを見ればもっと正確に予想できるのですかねぇ。悩み深いです・・・。

もちろん住宅ローン利用者としては歓迎すべきことではあるのですが。

>>>最新のフラット35の金利はこちら(楽天銀行)

そうしたわけで先日のフラット35の金利予測では

・フラット20金利 : +0.04%の引き上げ
・フラット35金利 : +0.03%の引き上げ

と予想しましたが、これまたハズレということですね・・・申し訳ございません。

>>>[10月のフラット35金利予想]前月比+0.03% フラット35表面金利1.05%?

次に民間の住宅ローンをチェックすると、いつものように当サイトで人気の住信SBIネット銀行と、日本最大のメガバンクである三菱UFJ銀行の、9月と10月の住宅ローン金利の推移はこのようになっています。

住信SBIネット銀行(ネット専用住宅ローン)

 ・変動金利  : 0.497% → 0.497% (据え置き
 ・10年固定 : 0.520% → 0.500% (−0.020%
 ・20年固定 : 0.810% → 0.810% (据え置き
 ・30年固定 : 1.070% → 1.070% (据え置き

 >>>最新の金利はこちら

三菱UFJ銀行(保証料を加えた実質金利)

 ・変動金利  : 1.075% → 1.075% (据え置き)
 ・10年固定 : 0.800% → 0.800% (据え置き)
 ・20年固定 : 2.750% → 2.800% (+0.050%
 ・30年固定 : 1.250% → 1.310% (+0.060%

 >>>最新の金利はこちら

全体的には「概ね据え置き」である一方、細かく見ればバラバラである点は今月の住宅ローン金利動向を象徴した動きと言えるかもしれません。

さて、その住信SBIネット銀行は「ネット専用住宅ローン」の販売に注力しています。これは契約相手が住信SBIネット銀行ではなく、親会社である三井住友信託銀行となるもので、より安心感を感じる方は少なくなさそうです。

引き続きこうした「低金利+安心安全」な住宅ローンを積極的に提供していってほしいものです。

さて当サイトで人気の新生銀行の10月の住宅ローン金利はと言うと以下の通りです。

新生銀行

 ・変動金利  : 0.550% → 0.450% (−0.100%
 ・10年固定 : 0.900% → 0.900% (据え置き)
 ・20年固定 : 1.100% → 1.100% (据え置き)
 ・30年固定 : 1.700% → 1.700% (据え置き)

 >>>最新の金利はこちら

こちらも変動金利を0.1%引き下げており、なかなか積極的ですね!

また新生銀行は、万が一の時の保障や返済停止機能を組み合わせた「安心パック」を付加するなど、金利競争以外のサービス拡充にも注力しています。住宅ローンの金利や手数料だけでなく、そうした付加価値についても目を向けてみると、また違った住宅ローン選びができるかもしれませんね。ちなみにこのサービスは日経新聞が選定した新商品・新サービスの中で、最優秀賞を受賞したようです。


[2016年11月以降の住宅ローン金利の動向]

気になる今後の住宅ローン金利の動向ですが、上記の通り争点となるのは「次の金融緩和=利下げ&マイナス金利深堀」がいつか?という点ですね。

こちらは物価動向と経済環境次第ですので何とも言えませんが、やはり12月や3月あたりを予想している方が多いのではないでしょうか。

期待通り金利が下がることを祈りたいと思います。

一方で。

今後の「本格的な」金利上昇の可能性を考えると、カギとなるのは物価です。政府や日銀は、物価上昇=インフレの状態にするためにあらゆる金融政策を取っているわけですが、景気回復と相まっていよいよ本当にインフレになってくれば、頼みの綱である「異次元の金融緩和」も縮小に向かいますので、実需と金融政策の両面から金利上昇の機運が高まることになります。

では足元の物価動向はと言うと、これまでの原油安・資源安・円高の影響もあって上昇の勢いが弱まっており、金融緩和を縮小・終了させるにはまだまだ力不足です。というか・・・マイナスですね!つまりデフレ状態だということです。

そうでなくても少子化が続く日本で本当にインフレとなるのか疑問を感じなくもありません。最近の物価動向は以下の通りです。



政府や日銀が目指すように日本経済が本格的なインフレ経済に変貌するとしても、時期としてはかなり先のことであるのは間違いなさそうですね。

実際、金融緩和の枠組み変更が発表されたというのは、インフレ誘導政策がうまくいっていない何よりの証拠です。

ここでいつものように長期金利の2000年からの推移を振り返ってみたいと思います。

■長期金利グラフ



前回の景気回復が始まった2003年には、長期金利は0.435%の最低金利をつけた後に急速に上昇し、1.5%前後にまで、実に1%近く上がったことが分かります。

仮に今後、景気回復が順調に進むのであれば、金利についても同じ様に+1.0%程度上昇する可能性がある、ということを示唆しております。

今のところ、慌てたり、焦ったりする必要は全くありませんし、逆に低金利が常態化した日本では「金利が上昇したとしてもその程度」とも言えるわけでむしろ安心しても良いという気すらしますが、とは言いつつ住宅ローン金利が低いのに越したことはありません。

住宅ローンをご検討の方は、そうした将来的な金利上昇リスクを頭の「片隅の片隅」に入れて、相対的に金利が低い間に着実にご検討を進めていただければと思います。

今月=10月も住宅ローン金利は空前の低金利水準にあるのは間違いありませんし、住宅ローン審査に1ヶ月以上かかるような場合があるのだとすれば、むしろ今月は「審査を通しておくチャンス」という考え方もあるかもしれません。

民間の住宅ローン金利は、申し込み時点ではなく、契約=借り入れ時点の金利が適用されますからね。「先に審査を通しておいて金利が下がってから借り入れを行う」ということも可能だと思います。検討してみてください。


[今月の住宅ローン金利レンジ]

最後に、今月の具体的な住宅ローン金利のレンジをチェックするとこのようになっています。

■2016年10月の住宅ローン金利状況(実質金利)

 ・変動金利 :0.450%〜2.675%
 ・10年固定:0.500%〜3.600%
 ・20年固定:0.810%〜2.800%

 >>>今月の住宅ローン金利比較はこちら

やはりこうして見ると、今まで考えられなかったような、極めて魅力的な金利水準ですね!

繰り返しになりますが、長期金利も住宅ローン金利も「史上最低水準」にあるのは間違いありません。多少の金利変動に一喜一憂せず、着実に超低金利のメリットを享受いただければと思います。

参考になさってください。

<日本住宅ローンプランニング編集部>

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