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毎月大体残り3営業日くらいになってくると、各種報道によって翌月の大手銀行の金利が分かってきます。そこでそうした情報をわかりやすくまとめていきたいと思います。
ちなみに、すでに6月の住宅ローン金利の全体的な予測については以下の通りご案内しております。
>>>[2017年6月の住宅ローン金利予想]
概ね据え置きも、4月・5月に利上げした銀行は利下げへ
6月の住宅ローン金利は「概ね据え置きだが、4月から5月にかけて10年固定金利を引き上げた銀行は一転して引き下げてくる可能性が高い」と予想しました。
次に6月のフラット35の金利については以下の通り予測しております。
>>>[2017年6月のフラット35金利予想]
前月比+0.03% フラット35表面金利1.09%?
まとめるとこうですね。
・フラット20金利 : 0.98% → 1.01% (+0.03%上昇)
・フラット35金利 : 1.06% → 1.09% (+0.03%上昇)
こちらは多少上昇すると予想しました。
では本題に戻って来月=6月の住宅ローン金利情報をまとめていくと、まず大手銀行のプライスリーダーである三菱UFJ銀行の金利はこういうことになります。
◆三菱UFJ銀行の2017年6月の住宅ローン金利(表面金利)
・変動金利 : 0.775% → 0.775% (据え置き)
・10年固定 : 0.700% → 0.750% (+0.05%上昇)
変動金利は「据え置き」である一方、10年固定金利は「+0.05%上昇」となっています。
4月に10年固定金利を大幅に引き上げた三菱UFJ銀行ですが、5月には逆に大幅に引き下げ、6月には再び上昇させるということで・・・全く足腰が定まりませんね。上記の通り長期金利はこの数ヶ月概ね安定して推移しているわけで、一層この三菱UFJ銀行の金利変動が目につきます。
住宅ローンの手続きには1ヶ月弱かかることを思うと、三菱UFJ銀行の住宅ローンを利用しようとされている方にはこうした動きはいい迷惑ですね!何等かの都合があるのでしょうけれど、もう少し利用者の立場にたった運営を期待したいと思います・・・。
なお上記は表面金利であり保証料(+0.2%)込みではこのようになります。
◆三菱UFJ銀行の2017年6月の住宅ローン金利(実質金利)
・変動金利 : 0.975% → 0.975% (据え置き)
・10年固定 : 0.900% → 0.950% (+0.05%上昇)
他の大手銀行が「利上げ」で追随するのかどうか気になるところですが、みずほ銀行の6月の金利はこうなっています。こちらは最初から保証料(+0.2%)込みの実質金利でいきましょう。
◆みずほ銀行の2017年6月の住宅ローン金利(実質金利)
・変動金利 : 0.800% → 0.800% (据え置き)
・10年固定 : 1.025% → 1.025% (据え置き)
こちらは変動金利も10年固定金利も「据え置き」ということですね・・・つまりはメガバンク間でも足並みが乱れているということです。その原因はもちろん三菱UFJ銀行にあるのだと思いますが。
最後に当サイトで人気の住信SBIネット銀行の金利は、親会社である三井住友信託銀行の金利変動を当てはめるとこうなります。
◆住信SBIネット銀行の2017年6月の住宅ローン金利(実質金利)
・変動金利 : 0.447%〜0.548% → 0.447%〜0.548% (据え置き)
・10年固定 : 0.610% → 0.660% (+0.05%上昇)
・20年固定 : 1.010% → 1.010% (据え置き)
>>>住信SBIネット銀行の最新金利はこちら
変動金利や20年固定金利は「据え置き」である一方、10年固定金利は残念ながら「+0.05%上昇」ということですね!6月は間違いなく金利を引き下げてくるかと思ったのですが、期待外れですね・・・。それでも最低水準であるのは間違いありませんが、住信SBIネット銀行の住宅ローンの利用を検討されている方はご注意ください。
ただし繰り返しになりますが、この住信SBIネット銀行の金利は三井住友信託銀行の金利変動を当てはめたものですので、この通りにならない可能性も十分あります。正しい金利は1日にご確認ください。
というわけで上記3銀行の金利を見る限り、6月の住宅ローン金利は概ね「据え置きもしくは+0.05%程度の上昇」ということになりそうです。予想としては「4月から5月にかけて10年固定金利を引き上げた銀行は一転して引き下げてくる可能性が高い」としているわけですが、果たしてどうなるでしょうか?
ではここで2015年1月からの長期金利と上記銀行の10年固定金利の変遷を振り返るとこのようになります。
概ね連動しているわけですが・・・ただ、やはり三菱UFJ銀行を筆頭に最近ではややその相関関係が崩れてきているようです。「他の住宅ローン金利が上がっているのに下がっている」分には問題ありませんが、「他の住宅ローン金利が下がっているのに上がっている」となると要注意ですね。
意識して各銀行の金利動向をチェックしていく必要がありそうです。
参考になさってください。
みなさんが来月も最高の住宅ローンに出逢えることを祈っております。
<日本住宅ローンプランニング編集部>