※当サイトには広告リンクが含まれています。
世界中で感染者が増え続けている新型コロナウイルスによって金利が大きく低下していますね。
今後この「コロナショック」によって世界の景気がスローダウンするのは避けられませんが、そうなってくると株価下落→金利低下というネガティブなスパイラルが起こるのは当然です。株価と金利は基本的には連動していますからね。
加えて、より直接的に金利低下要因となっているのが各国の中央銀行の利下げの動きですね。金利が下がれば借り入れをしている会社は経営が楽になるので景気を底支えできます。それくらい各国の中央銀行はこの「コロナショック」に対して警戒感を持っているということです。
ではFRBが0.5%の金利引き下げを決めたアメリカの長期金利はどのように推移しているかと言うとこうなっています。
1%近辺まで下がり史上最低水準ですね!これまでも結構下がっていましたが、やはり利下げが決定打になったのは間違いなさそうです。
では日本の長期金利はと言うとこうですね。
足元では日本の長期金利も下がっているのですが、ただ日本の長期金利の場合、昨年9月からの金利回復が顕著だったため、まだそこまで下がっている感じはありませんね。
もしこのままの金利水準で推移するのであれば、住宅ローン金利も今月=3月の水準を維持したまま推移していくことになりますが、残念ながら感染がこれからさらに拡大していくなら、長期金利も住宅ローン金利ももう一段低下することになります。
では実際のところ、長期金利や住宅ローン金利はどこまで下がるのでしょうか?
長期金利について言えば1つの目安となるのが「−0.2%」ですね。と言うのも現在の日銀のイールドカーブコントロールによって長期金利は「−0.2%〜+0.2%」の間になるようコントロールされているからです。
その下限が−0.2%ですので、それ以下には下がらないであろうという読みです。
加えて、別の目安となるのが「−0.3%」です。長期金利のこれまでの最低水準が−0.3%近辺だったからです。日本の長期金利の過去5年の推移をチェックしてみるとこうなっています。
確かに−0.3%が歴史的な下限になっていることが分かります。
そうしたわけで現状−0.1%の長期金利が、−0.2%〜−0.3%程度まで下がるとするのであれば、住宅ローン金利もまた、「今月=3月の金利水準から−0.1%〜−0.2%程度下がる可能性がある」ということですね。
それはすなわちコロナショックがさらに深刻になることを意味しますので素直に喜ぶことはできませんが、これから住宅ローンの借り入れ・借り換えをご検討の方は参考にしてみてください。
なお、こうした長期金利の動きに合わせて変化するのは住宅ローンの中でも「固定金利」の方です。
「変動金利」の方は基準となる短期金利が低位安定しているため、当面は変化することなく今の水準を維持するものと思います。
参考になさってください。
<日本住宅ローンプランニング編集部>