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住宅ローンの金利タイプのシェアに関する調査について信頼できるものはいくつかあります。ざっとチェックしていくと、まず1つ目は国土交通省が住宅購入者に対してアンケート調査を行ったものでこのようになっています。
変動金利型のシェアがずっと6割前後を維持しているという結果ですね。
2つ目は一般社団法人住宅生産団体連合会が発表した「2018年度戸建注文住宅の顧客実態調査」です。あくまで注文住宅購入者の方々のデータとなりますが、その金利タイプはこのようになっています。
変動金利型のシェアが徐々に上昇し、約7割となっています。
3つ目は一般社団法人不動産流通経営協会の「不動産流通業に関する消費者動向調査」ですね。このようになっています。
最新のデータは「2019年度」となっていますが、実際には2018年3月期に関する調査結果です。
こちらも変動金利型のシェアが約7割に上昇しています。
4つ目は住宅金融支援機構が「民間住宅ローンの貸出動向調査」でこのようになっています。
こちらも変動金利型が7割超えですね。
そうしたわけでこれらの調査が共通して示しているのは変動金利型の人気の復調です。
では前置きが長くなりましたが、今回取り上げる国土交通省の「令和元年度民間住宅ローンの実態に関する調査」ではどうなったのかチェックしてみたいと思います。
この調査は1,340の金融機関から回答を得たものですのでかなり正確な情報であるのは間違いありません。
その中で気になる「金利タイプ別の実績」はこのようになっています。
意外とデコボコしていますが、それでも過去3年で変動金利型のシェアが復調し、約6割となっています。概ね他の調査結果と同じですね。
つまりは金利タイプランキングの中で断トツに人気なのは「変動金利型」であり、その次は「固定金利期間選択型」である、ということですね。
長引く低金利やイールドカーブコントロールなどの日銀の金融緩和策によって、金利上昇リスクがほぼゼロとなっている状況では、住宅ローンの金利タイプも、より金利が低い「変動金利型」や「固定金利期間選択型」が人気となるのも当然です。
コロナショック&原油価格下落によって物価上昇に伴う金利上昇がさらに遠のいた感もありますしね・・・。
もちろん、人気の金利タイプ=自分にとってベストな金利タイプ、ということではありませんが参考になさってください。
<日本住宅ローンプランニング編集部>