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今年の住宅ローン市場の最大のハイライトはやはり「コロナ禍」ですね。影響が顕在化し始めたのは2〜3月ですが、それ以降はやはり住宅ローンの新規貸し出しも減少しているのではないかと思います。
では実際に住宅ローンの貸し出し状況がどうなっていたのかと言うと、そうした「住宅ローン需要」をタイムリーに知ることができるデータが、住宅金融支援機構が3ヶ月に1回発表する「業態別の住宅ローン新規貸出額」調査です。その最新版=2020年1月〜3月期の結果が発表されていますので早速チェックしてみるとこうなっています。
残念ながら今回は2019年度の結果にフォーカスが当たっているのか肝心の2020年1月〜3月期の結果がよく分かりませんでしたので、元データをチェックするとこういうことのようです。
・2020年1月〜3月期住宅ローン新規貸出額:6兆1,794億円(前年同期比+0.1%)
前年同期比では+0.1%の増加ということで・・・コロナ禍であったり、消費税増税の反動減などを考慮すれば意外に好調な結果だったということですね。
ちなみに主要業態では1月〜3月期の結果はこういうことになります。
・国内銀行 : +2.1%
・信用金庫 : +1.0%
・労働金庫 : −15.8%
・住宅金融支援機構 : +2.1%
全体的にプラスだったということですが、ここでも意外なのは、今まで好調だった労働金庫が大きく新規貸出を減らしているということですね!何があったのでしょうか。
これまでの新規貸出額の推移をグラフ化するとこうなります。
やはり好調ですね。好調すぎてちょっと不思議なくらいです。久しぶりのマイナス金利の影響が大きかったのですかね?
フラット35の貸出額と長期金利の推移をチェックしてみるとこうなります。
フラット35もほぼ同様の動きです。やはりマイナス金利がカバーしてくれたということですかね。
ただ足元では上記の通りコロナ禍によって住宅ローン需要は大きく後退しているのではないかと思います。新しいデータが出てきたらご案内させていただきます。
参考になさってください。
<日本住宅ローンプランニング編集部>