先日もご案内したように、国土交通省による「令和元年度住宅市場動向調査」では、気になる住宅ローンの金利タイプはこうなりました。



また、住宅ローンの年間返済額と返済負担率はこのようになりました。



最後に住宅ローンの返済期間はこうなりました。



いずれも興味深い調査結果ですね！

＞＞＞みんなの住宅ローン金利タイプ、返済額、負担率、期間は？住宅市場動向調査２０２０年版

今回も同じく「令和元年度住宅市場動向調査」から、上記以外の気になる調査結果をピックアップしていきたいと思います。

まず気になる住宅購入者の世帯年収はこのようになっています。



平均年収が高い順から書き出すとこうなります。

・分譲マンション　：　７９８万円

・注文住宅（三大都市圏）　：　７８１万円

・注文住宅（全国）　：　７４４万円

・中古戸建て住宅　：　７２０万円

・中古マンション　：　６９４万円

・分譲戸建て住宅　：　６８８万円

分譲マンションが頭一つ抜け出ていますね！何度もご案内しているように、もはや分譲マンションは「高嶺の花」ということですね・・・。

次に住宅購入者の世帯主の年齢はこうなっています。



平均年齢を高い順から並べるとこうなります。

・注文住宅（建て替え）　：　５７．７歳

・中古マンション　：　４８．２歳

・中古戸建て住宅　：　４６．２歳

・分譲マンション　：　４３．３歳

・注文住宅（新築）　：　４０．９歳

・分譲戸建て住宅　：　３８．６歳

こうやって並べ替えてみると、必ずしも平均年収と平均年齢がリンクしていないということが分かります。住宅購入者のみなさんが割と現実的に住宅を選んでいる実態が浮かび上がってきます。

では気になる住宅の購入資金、自己資金、ローンはいくらかと言うとこうなっています。



今回は分譲マンションだけでなく注文住宅も高い結果となっていますが、購入金額と自己資金、ローン金額を抜き出すと高い順にこうなります。

・注文住宅　：　４，６１５万円　＝　自己資金１，２５４万円　＋　ローン３，３６１万円

・分譲マンション　：　４，４５７万円　＝　自己資金１，７５５万円　＋　ローン２，７０２万円

・分譲戸建て住宅　：　３，８５１万円　＝　自己資金１，０２１万円　＋　ローン２，８３０万円

・中古マンション　：　２，７４６万円　＝　自己資金１，１９４万円　＋　ローン１，５５１万円

・中古戸建て住宅　：　２，５８５万円　＝　自己資金１，０１０万円　＋　ローン１，５７５万円

注文住宅と中古戸建て住宅とでは購入金額が２，０００万円以上違うのが印象的ですが、一方で自己資金についてはそこまで大きな差はないですね。

上記の通り中古物件を購入される方の平均年齢は割と高めですが、その分、自己資金も厚いのだとすると、堅実なライフプランの結果、購入に至ったということかもしれませんね。実際のところ中古物件のローン金額は他と比べるとかなり少ないです。

これらの中で、これから住宅購入を検討される方が気にすべき数値はと言うと・・・やはり最後の購入金額と自己資金ということになるのでしょうね！

年収や年齢は自分でコントロールできる余地は少ないですが、「いくらの物件を購入するのか」「自己資金をいくら用意するのか」というのは自分で決めることですからね。

特に「自己資金がまだ足りないかも」と思われた方はぜひ出費を抑え、貯金に励んでいただければと思います。

参考になさってください。

＜日本住宅ローンプランニング編集部＞