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2020年もあとわずかになりました。2020年は歴史に残る激動の1年でしたね。
天災の多い日本に住んでいる我々は地震や台風などに対してはそれなりに耐性がありますが、パンデミックは想定外でした。
ただよく考えればこれまでも新型インフルエンザやSARS、MARSといったウイルス性の病気の流行は規模はともかくとして数年おきに繰り返されており、今回は運が悪かったのか、これまでは運が良かったのかは分かりませんが、そう遠くない将来、再び同じようなパンデミックが起こる可能性は高そうです。
今回の知見を今後に活かしていきたいですね。
では本題の「2021年の住宅ローン金利予想」ですが、その前にまず、2020年の「金利予想」を振り返ってみるとこういうことでした。
>>>住宅ローン金利予想2020
抜粋すると金利動向としては、「長期金利も住宅ローン金利も11月のアメリカ大統領選挙までジワジワ上がり、+0.2%程度上昇する可能性があるが、11月以降はピークアウトし少し下がる」
としました。
では答え合わせをしてみると過去2年間の長期金利と、それに連動するフラット35住宅ローン金利はこのように推移しました。
長期金利もフラット35もコロナショックの影響を受けて3月にかけて低下した一方で、その後はジワジワ上昇するも長期金利は0%前後、フラット35は1.3%前後で小康状態となっていることが分かります。
その点では「+0.2%程度上昇する可能性がある」「11月以降はピークアウトし少し下がる」とした当サイトの予測はやはり大きく外したと言えそうです。残念です・・・。
ではここから来年=2021年の金利動向を占っていきたいと思います。ポイントとなるのは
・コロナ禍がいつ収束するのか
・日銀の金融緩和姿勢に変化があるのか
という2点ですが、それぞれ考えてみたいと思います。
まず前者の「コロナ禍がいつ収束するのか」という点ですが、すでに欧米でコロナワクチンの接種が始まっていることや、流行の季節性を考えれば、2021年の夏くらいにはかなり収束しているのではないかと思います。
とすると世界経済も日本経済も回復していくということになりますので金利は上昇圧力を受けることになります。
実際のところ金利は「多少なりとも上昇していく」のでしょうね。
ただ金利がどんどん上昇していくということはあり得ません。なぜなら今は日銀がイールドカーブコントロールによって金利を直接的にコントロールしているからです。
つまりは金利が上がるのも下がるのも「日銀次第」ということですが、では後者の「日銀の金融緩和姿勢に変化があるのか」という点についてどうかと言うと・・・これは「変化ない」ということなのでしょうね。
日銀の本音としては多少、金利を引き上げたいというのはあるかもしれませんが、コロナ禍によって景気が落ち込むだけでなく、物価上昇率もマイナス=デフレとなっている状況では金利を引き上げる余地は全くありません。
さらにアメリカの中央銀行であるFRBが2023年末までゼロ金利政策を維持すると発表していますので、その点でも金利引き上げは難しいですね。日本だけが金利引き上げをすると短期的には円高になってしまいます。
そうしたわけで現状のイールドカーブコントロールが維持されている中で、「日銀が許容する範囲内で金利がジワジワ上昇していく」というのがメインシナリオとなってきそうです。
もっと具体的に言えば
・長期金利は最大0.1%前後
・フラット35は最大1.4%前後
まで上昇する可能性がある、と言ったところでしょうか。現状からすればそれぞれ「+0.1%程度上昇する可能性がある」という事ですね。
果たして当たるでしょうか。
ただ当たっても当たらなくても、間違いないのは「金利が仮に上昇したとしても大したことない」ということです。金利が上昇する可能性がある以上、住宅ローンの借り入れ・借り換えは早めの方が良さそうではありますが、とは言いつつ慌てて借りるべき状況でもなさそうです。
冷静にご自分にとってベストなタイミングを探ってもらえればと思います。
なお上記の通り住宅ローン金利について「+0.1%程度上昇する可能性がある」としましたが、これはあくまで「住宅ローン固定金利」の話です。
人気の「住宅ローン変動金利」については長期金利ではなく短期金利に連動しますが、短期金利はずっとマイナス水準を維持したまま上がりも下がりもせず推移しておりますので住宅ローン変動金利もまた今の金利水準を維持する可能性が高いです。
金利上昇の可能性が気になる方は変動金利タイプの利用をご検討ください。
来年=2021年も皆さんが最高の住宅ローンに出会えることを祈っております!参考になさってください。