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昨年はコロナ禍で株価が大きく下がりましたので、同じように住宅価格も大きく下がることが期待されたわけですが、実際には価格が下がることはありませんでした。
もちろん地域によっては多少下がったところもありましたが、人気のエリア・物件については引き続き強気の値付けが続いています。ステイホームによって家への関心が高まったことに加えて、消費が瞬間蒸発したことにより家計の貯蓄が増えたこともあるのでしょうね。
ではその後、住宅価格がどのように推移しているかと言うと、国土交通省が9月に発表した不動産価格指数はこのようになっています。
確かに上昇しているわけですが、中でもマンション価格の上昇率は圧巻ですね・・・しかも足元ではさらに加速しているようにも見えます。
2013年から8年間、ずっと上昇しっぱなしでますます「バブル感」が出てきています。
他方でこれまで比較的落ち着いてきた「住宅地」や「戸建て住宅」についてもやや上昇傾向にあるように見えます。マンション価格だけが上昇するというのはあまりにいびつでしたが、これで戸建て価格も上昇するとなると、いよいよ住宅価格全体が上昇することになりますね。
ウッドショックの影響などもあるのかもしれませんが、これからマイホームを購入しようとされている方には気になる動きです。
地域別に見るとこうなっています。
「前月比」で見る必要はあまりないかもしれませんが、例えば関東地方を抜き出すとこのようになっています。
・住宅地:+5.4%
・戸建住宅:+2.7%
・マンション:+0.7%
住宅地>戸建て>マンションということで、やはりこれまでの「マンション価格の独歩高」という状態からの変化の兆しを感じます。
テレワークが定着するのであれば戸建て人気は底堅く推移する気もしますが、ただ日本人は忘れっぽいですからね。
3年もすればまた都心回帰に戻る気もします。果たしてどうなるでしょうか。
コロナが落ち着くまで慎重に検討した方がいいかもしれません。
参考になさってください。
<日本住宅ローンプランニング編集部>