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過去1年の住宅ローン市場の最大のハイライトはやはり「コロナ禍」ですね。影響が顕在化し始めたのはもう一昨年となる2020年2〜3月ですが、その後の住宅市場および住宅ローン市場はどう推移しているのでしょうか。
と言うことで実際に貸し出し状況がどうなっていたのかと言うと、そうした「住宅ローン需要」をタイムリーに知ることができるデータが、住宅金融支援機構が3ヶ月に1回発表する「業態別の住宅ローン新規貸出額」調査です。その最新版=2021年10月〜12月期の結果が発表されていますので早速チェックしてみるとこうなっています。
結果はこうですね。
・2021年10月〜12月期住宅ローン新規貸出額:5兆4,256億円(前年同期比−2.0%)
前年同期比で−2.0%の減少ということで・・・不調だったということですね。これまでの新規貸出額の推移をグラフ化するとこうなります。
こうしてみるとそこまで不調という感じでもないですね。過去8年で見ればむしろ好調な水準だと言えます。去年の同時期が良かったということなのでしょう。
コロナ直後の2020年4月〜6月期が落ち込みましたのでその反動もあったのかもしれませんね。
ちなみに主要業態の10月〜12月期の結果はこういうことになります。
・国内銀行 : +0.4%
・信用金庫 : −1.4%
・労働金庫 : −4.3%
・住宅金融支援機構 : −14.3%
かなり明暗が分かれていますね。銀行のみがプラスだったということです。そしてフラット35の苦戦が顕著ですね・・・。
次に同じ調査からそのフラット35の貸出額と長期金利の推移をチェックしてみるとこうなります。
フラット35は、過去8年の実績と比較しても最低水準ということでやはりかなり苦戦したということですね。
昨今の金利動向を踏まえれば長期固定金利に逆風なのは当然かもしれませんが・・・。
参考になさってください。
<日本住宅ローンプランニング編集部>