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6月末となりました。主要銀行の7月の住宅ローン金利を速報としてご案内したいと思います。
日銀は2021年年3月の金融政策決定会合で、イールドカーブコントロールによって「−0.2%〜+0.2%」のレンジ内に抑え込んできた長期金利の変動幅を「−0.25%〜+0.25%」に拡大すると発表しました。
下限も広がったものの、上限が上がるということは金利上昇リスクも高まるわけでその後の動きが気になりますが、過去1年の長期金利の動きをチェックするとこのようになっています。
予想に反して一旦は大きく下がった長期金利ですがその後は上昇傾向になっています。
特に足元の金利上昇は急ですね!本日は0.225%まで上昇しています。これは世界的なインフレ傾向や利上げの動きを受けたものですね。
6月半ばには金融緩和の後退観測を受けて一時0.4%を超える水準まで上昇しました。
ただその後の日銀の発表などを見る限り、早期に現在の金融緩和の枠組みが変更されることはなさそうです。
とすると長期金利は上記の通り「上限」である0.25%を上回って大きく上昇することはないと思いますが注意が必要です。
なお短期金利についても引き続き「マイナス水準」で安定的にコントロールされていますので、住宅ローン金利の中でも「変動金利」については今のところ金利変動を心配する必要はありません。ますます変動金利の人気が広がりそうです。
ちなみに、当サイトでは7月の住宅ローン金利について以下の通り予測しました。
>>>[2022年7月の住宅ローン金利予想] 変動は据置、固定は全体的にわずかに上昇
7月の住宅ローン金利は「変動金利タイプは据え置き。固定金利タイプは全体的にわずかに上昇。」としました。
次に7月のフラット35の金利については以下の通り予測しました。
>>>[2022年7月のフラット35金利予想] 前月比+0.01% フラット35金利1.50%?
具体的にはこうですね。
・フラット20金利 : 1.36% → 1.36% (据え置き)
・フラット35金利 : 1.49% → 1.50% (+0.01%上昇)
では実際にはどうかと言うと、先行して発表した金融機関によれば7月のフラット35/20はこういうことのようです。
・フラット20金利 : 1.36% → 1.38% (+0.02%)
・フラット35金利 : 1.49% → 1.51% (+0.02%)
>>>[速報!2022年7月のフラット35金利] フラット35=1.51%、フラット20=1.38%
どちらも微妙に外しましたね・・・残念です。
では本題に戻って7月の住宅ローン金利情報をまとめていくと、まず大手銀行のプライスリーダーである三菱UFJ銀行の金利はこういうことになります。
◆三菱UFJ銀行の2022年7月の住宅ローン金利(表面金利)
・変動金利 : 0.475% → 0.475% (据え置き)
・10年固定 : 0.990% → 1.040% (+0.05%)
・20年固定 : 1.450% → 1.550% (+0.10%)
・30年固定 : 1.350% → 1.450% (+0.10%)
上記の通り長期金利は過去1ヶ月でわずかに低下しましたが、三菱UFJ銀行は主要固定金利を全て少し引き上げました。
金利決定のタイミングによってはむしろ先月より上昇していた時期もあったと思いますのでそれが影響しているのかもしれません。
他の大手銀行が追随するのかどうか気になるところですが、みずほ銀行の7月の金利はこうなっています。こちらは保証料(+0.2%)込みの実質金利でいきましょう。
◆みずほ銀行の2022年7月の住宅ローン金利(実質金利)
・変動金利 : 0.825% → 0.825% (据え置き)
・10年固定 : 1.350% → 1.500% (+0.10%)
・20年固定 : 1.850% → 2.000% (+0.15%)
・30年固定 : 1.680% → 1.650% (−0.03%)
こちらは意外と30年固定についてはわずかに低下していますが、10年・20年固定は引き上げですね。
最後に当サイトで人気の住信SBIネット銀行の金利はこうなります。
◆住信SBIネット銀行の2022年7月の住宅ローン金利(実質・最低金利)
・変動金利 : 0.398%〜0.410% → 0.398%〜0.410% (据え置き)
・10年固定 : 0.830% → 1.080% (+0.25%)
・20年固定 : 1.570% → 1.820% (+0.25%)
・30年固定 : 1.660% → 1.910% (+0.25%)
>>>住信SBIネット銀行の最新金利はこちら
こちらも主要固定金利についてはガッツリ引き上げですね。
そうしたわけで7月の住宅ローン金利は、今のところ「変動金利タイプは据え置き。固定金利タイプは全体的に引き上げ。」と言うことで、当サイトの予測=「変動金利タイプは据え置き。固定金利タイプは全体的にわずかに上昇。」は当たっていたと言えそうです。月初に各銀行の金利をチェックしたいと思います。
なお、すでにこれら3銀行の7月の住宅ローン金利は発表されておりますので確定です。
ではここで2015年1月からの長期金利と上記銀行の10年固定金利の変遷を振り返るとこのようになります。
局所局所では違和感のある動きもありますが、全体的には長期金利に連動して推移していることが分かります。
しかしこうしてみると、三菱UFJ銀行の10年固定金利は住信SBIネット銀行とほぼ同じですね。人気が出ていそうです。
みなさんが7月も最高の住宅ローンに出逢えることを祈っております。
<日本住宅ローンプランニング編集部>