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この数年の住宅ローン市場の最大のハイライトはやはり「コロナ禍」ですね。影響が顕在化し始めたのはもう一昨年となる2020年2〜3月ですが、その後の住宅市場および住宅ローン市場はどう推移しているのでしょうか。
と言うことで実際に貸し出し状況がどうなっていたのかと言うと、そうした「住宅ローン需要」をタイムリーに知ることができるデータが、住宅金融支援機構が3ヶ月に1回発表する「業態別の住宅ローン新規貸出額」調査です。その最新版=2022年1月〜3月期の結果が発表されていますので早速チェックしてみるとこうなっています。
・・・と思ったら、今回は同時に2022年3月期通年のデータも発表されていて、資料もそちらのデータが中心ですね。というわけで年度での新規貸出額の推移をチェックしてみると、コロナ禍が顕在化した2019年度以降、新規貸出額は減っていないどころかむしろ微増していることが分かります。
残高推移をチェックするとこうですね。
残高も増えています。やはりコロナ禍は住宅ローン市場にとっては追い風だったわけですね・・・。
ちなみに本題である2022年1月〜3月期の結果はこうですね。
・2022年1月〜3月期住宅ローン新規貸出額:5兆8,863億円(前年同期比−0.1%)
前年同期比で−0.1%の減少ということで・・・わずかに前年同期に届かずということになります。これまでの新規貸出額の推移をグラフ化するとこうなります。
「ほぼ例年通り」と言った印象ですね。
次に同じ調査からフラット35の貸出額と長期金利の推移をチェックしてみるとこうなります。
フラット35は、ここ1年かなり苦戦してきましたが、金利上昇に歩調を合わせるようにやや復調してきましたね。
昨今の金利動向を踏まえれば引き続き長期固定金利には逆風が吹いているのだと思いますが。
参考になさってください。
<日本住宅ローンプランニング編集部>