※当サイトには広告リンクが含まれています。
いつもご案内しているように住宅ローン金利タイプのシェア=ランキングに関する調査について信頼できるものはいくつかあります。それらをご紹介していくと、まず1つ目は国土交通省の「令和2年度民間住宅ローンの実態に関する調査」でこのようになっています。
こちらは2020年度の数字でちょっと古いですが、最も人気の変動金利型のシェアは7割となっています。
2つ目は一般社団法人住宅生産団体連合会が発表した「2021年度戸建注文住宅の顧客実態調査」です。あくまで注文住宅購入者の方々のデータとなりますが、その金利タイプはこのようになっています。
変動金利型のシェアが徐々に拡大し、2021年度の変動金利型のシェアは9割近くとなっています。
3つ目は一般社団法人不動産流通経営協会の「不動産流通業に関する消費者動向調査」ですね。このようになっています。
最新のデータは「2022年度」となっていますが、実際には2022年3月期に関する調査結果です。こちらも変動金利型のシェアが拡大し、2022年3月期は8割超になっています。
4つ目は住宅金融支援機構の「民間住宅ローンの貸出動向調査」でこのようになっています。
こちらも変動金利型が7割超えですね。残念ながら最新の数字は発表されていませんが。そうしたわけでこれらの調査が共通して示しているのは変動金利型の人気拡大です。
5つ目は、国土交通省による「令和3年度住宅市場動向調査」でこのようになっています。
こちらも直近では8割に上昇しています。
という訳で各調査が共通しているのは
・金利タイプランキングの中で断トツに人気なのは変動金利型
・その次は固定金利期間選択型
という点ですね。
さて、これらの調査のほとんどが2020年度・2021年度のものにとどまり、2022年4月以降の住宅ローン金利タイプのシェア=ランキングの動向が気になるところですが、この度、住宅金融支援機構が発表した「民間住宅ローンの実態調査」では、
・2022年4月〜2022年9月=2022年度上半期
に住宅ローンを借りた合計1,500名にアンケートしたもので、まさに「最新版」ですね。その結果はこのようになっています。
変動型が約7割ということですね!
ただ意外とその半年前と比較すると、変動型のシェアが若干落ちています。単なる誤差の範囲かもしれませんが、過去3年の長期金利の推移をチェックするとこうなります。
該当時期の長期金利の動向をチェックしてみると、高止まりし、金利先高観が高まっていた時期ですね。とすると、「金利が上がる前に」ということで固定金利を選んだ人が増えたのかもしれません。
回答者の方の「今後1年間の住宅ローン金利見通し」はこうなっています。
半年前と比較して全体的に「現状よりも住宅ローン金利が上昇する」と回答している方が増えているわけですね。
とは言いつつそれでも引き続き7割近い人が変動型を選んでいることに注目すべきかもしれませんが。
参考になさってください。
<日本住宅ローンプランニング編集部>