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住宅ローンの借入は人生の一大イベントですね。失敗が許されないとすると慎重にも慎重を期す必要がありますが、とすると気になるのがみんなの借入状況かもしれません。
というわけで住宅金融支援機構から発表された「フラット35利用者調査」の2023年版から、住宅ローン利用者の属性や、その借り入れ条件を見ていきたいと思います。
まずフラット35の融資区分はこのようになっています。
前年と大きな変化はありませんが、戸建てとマンションの割合は概ね8:2で、圧倒的に戸建ての割合の方が高いということですね。東京に住んでいるとマンションのチラシの方が多いくらいですが、全体から見れば少数派ということになりそうです。
特にフラット35は優良住宅限定ですので、よりマンションに向いていそうですが、実態はそうではないのは意外です。
次にフラット35住宅ローン利用者の平均年齢はこのように推移しています。
2021年度の平均年齢は42.8歳ということですね。過去10年を振り返るとジワジワ年齢が上昇してきていることが分かります。若い人は固定金利ではなく変動金利型の住宅ローンを利用しているのかもしれません。
ただ一方で人数のシェアで見れば30歳代が4割で最大となっており、実感としてはもう少し若そうですね。30代=住宅ローン適齢期と考えて良さそうです。
とは言いつつ、結婚して、子供が生まれて、生活基盤だったり生活圏がある程度固まるといったライフステージの変化も重要だと言えます。そうした状況をうかがい知ることができるのが家族構成ですが、ではフラット35住宅ローン利用者の家族数はどうなっているかと言うとこうなっています。
2022年度の平均家族人数は3.1人ということですね。こちらは過去10年を振り返ってほとんど変化はありませんが、あえて言えばジワジワ減少していることになります。
やはり結婚して、1人目の子供が生まれて、少し落ちついた頃が住宅ローン適齢期になっているということでしょうね。内訳をみても「3人以上」のシェアは6割超です。
それでは最後にフラット35住宅ローン利用者の平均年収はと言うとこのようになっています。
2022年度の平均は634万円ということですね。世の中の平均「世帯」年収はそれくらいかと思いますので納得感がある水準です。
ちなみにこちらの年収のトレンドを見てみるとジワジワ低下してきているように見えましたが、ここ数年は逆に上昇し始めているようにも見えます。
物件価格が上昇しているからですかね。
そうしたわけで「40歳&家族3人&世帯年収600万円」というのが平均的な住宅ローン利用者の姿となります。これはフラット35利用者のデータですが、民間住宅ローン利用者のデータもそう大きくは変わらないと思います。
参考になさってください。
<日本住宅ローンプランニング編集部>