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[2024年4月の住宅ローン金利予想]
変動はほとんど変わらず、固定は+0.1%程度上昇

このページでは、足元の金利動向から、来月の住宅ローン金利を予想します。
2024年3月19日

長期金利は前月の0.730%から0.755%に上昇


■長期金利グラフ(グラフ期間:5年)




3月も早くも中旬となりました。いつものように来月の住宅ローン金利予想をしていきたいと思います。

まずこれまでの金利推移を振り返ってみると何と言っても衝撃的だったのがもう8年前となってしまいましたが、2016年1月末に発表された「マイナス金利政策」ですね。

金利がマイナスになるというのは想定外でしたが結果的に住宅ローン金利も劇的に低下しました。

加えて現在は日銀による「金利操作付き金融緩和=イールドカーブコントロール」で長期金利は「0%前後」にコントロールされています。長期金利のグラフに−0.1%と0.1%の線を足してやれば、これまで日銀の思惑通り長期金利の動きが管理されてきたことが分かります。



ただし。

2018年7月に、日銀が長期金利の変動幅をこれまでの2倍まで容認すると発表しました。従来の変動レンジが「−0.1%〜+0.1%」だったのに対して「−0.2%〜+0.2%」になったということですね。

さらに2021年3月には変動レンジを再拡大し「−0.25%〜+0.25%」となり、2022年12月にはまたまた拡大し「−0.50%〜+0.50%」となり、2023年7月には上限が「+1.0%」に引き上げられました。

実質的に「利上げ」ということです。過去2年の長期金利の推移をチェックするとこうなっています。



イールドカーブコントロールの度重なる修正を受けて上昇しているわけですね。

久しぶりの長期金利の上昇で焦りますが、ただ日本のインフレ率が徐々に低下し始めている点を踏まえれば、住宅ローン金利だけが右肩上がりで上昇することは考えにくいです。冷静に借り入れ・借り換えのタイミングを検討いただければと思います。


[2024年4月の住宅ローン金利予想]

毎度前置きが長くなって恐縮ですが、大まかな金利の動きや背景を踏まえた上で、ここから来月=2024年4月の住宅ローン金利を具体的に予想していきたいと思います。

まず金利環境としては上記の通り日銀のイールドカーブコントロールによって長期金利は概ね「1%以下」のレンジ内で推移していくものと思いますので、来月の住宅ローン金利は基本的に「大きく下がることも大きく上がることもない」ということですね。

その上で、過去3ヶ月の長期金利の推移をみるとこうなっています。



先月の同じ時期と比べても、メガバンク各行が金利を決定したであろう2月下旬ごろの金利水準と比べても上昇しています。

念のため2月25日前後の国債金利と本日現在の国債金利との差をチェックしてみるとこうなります。

◆2月25日前後の国債金利と本日の国債金利の比較

・1年  : 0.03% → 0.06% (
0.03%
・10年 :  0.70% →  0.80% (
0.10%
・20年 :  1.41% →  1.54% (
0.13%
・30年 :  1.67% →  1.81% (
0.14%

やはり全体的に+0.1%程度上昇していますね。これは恐らく、現在開催中の日銀の金融政策決定会合にて「マイナス金利解除」が確実視されているからです。住宅ローン金利に大きな影響はないと言われていますが、果たしてどうなるでしょうか。

ということで4月の住宅ローン金利の予測としては「固定金利タイプは全体的に+0.1%程度上昇」としておきたいと思います。

次に住宅ローン「変動」金利タイプについて。

人気の住宅ローン金利タイプと言えば変動金利ですが、この変動金利タイプのベースとなるのは長期金利ではなく「短期金利」です。

そしてこの短期金利については日銀の「ゼロ金利政策」によって金利ゼロに到達したことに加え、日銀が完全にコントロールしているために上がることも下がることもなくずっと「超・低金利」を維持してきました。

では3月19日現在の代表的な短期金利である「無担保コール翌日物」金利はと言えば「−0.003%」とマイナス水準を維持しています。

1ヶ月前の金利は「−0.005%」でしたからわずかに上昇するも、引き続き「異次元の低金利」となっています。マイナスですからね。

上記の通りマイナス金利が解除されれば、この無担保コール翌日物の金利もプラスになるとは思いますが、とは言いつつ上昇幅はそれほど大きくはなく引き続き「0.1%以下」の水準に留まるのでしょう。と言うのも「ゼロ金利政策」は維持される見通しだからですね。

そしてそのように短期金利の低金利がまだまだ続くとすれば、それはつまり、住宅ローン変動金利タイプもまだまだ低金利が続くことを意味します。もちろん、多少の利上げはありえますが、しかしあくまで「多少」です。

そもそも少子高齢化が進む日本では、「十分なインフレなど永遠に起こらない」かもしれませんしね。

住宅ローン金利が上昇した、低下した、と言ってもそれはあくまで10年固定や20年固定といった「固定金利タイプ」の話であり、「変動金利タイプ」は基本的にはゼロ金利政策が復活した2008年12月以降の約14年間全く上昇していません。

住宅ローンの変動金利タイプをご検討の方は、長期金利の変動に一喜一憂する必要は全くない、ということです。「変動金利が変動しない」という何とも不思議な状態となっているわけですね。

みなさんが来月も最高の住宅ローンに出逢えることを祈っております。

<日本住宅ローンプランニング編集部>

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