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9月も末日となりました。主要銀行の10月の住宅ローン金利を速報としてご案内したいと思います。
日銀は2021年年3月の金融政策決定会合で、イールドカーブコントロールによって「−0.2%〜+0.2%」のレンジ内に抑え込んできた長期金利の変動幅を「−0.25%〜+0.25%」に拡大しました。
さらに2022年12月に変動幅を再拡大し「−0.5%〜+0.5%」としました。
加えて2023年7月には上限が「+1.0%」に引き上げられ、ついに2024年3月にはイールドカーブコントロールそのものが終了しました!
こっそりジワジワ、実質的な「利上げ」が行われてきたわけですが、過去5年の長期金利の動きをチェックするとこのようになっています。
日銀の金融政策の変更に伴い上昇してきた長期金利ですが、足元では8月初旬の株価暴落を受けて一旦低下し0.855%となっています。アメリカの利下げが控える中、どんどん金利が上昇する局面ではありませんが、もう少し金利が下がることを期待したいと思います。
ちなみに、当サイトでは10月の住宅ローン金利について以下の通り予測しました。
>>>[2024年10月の住宅ローン金利予想] 変動は利上げが広がるも固定は据え置き
10月の住宅ローン金利の予想は「変動金利タイプは+0.2%程度の利上げが広がる。固定金利タイプはほぼ変わらず。」としました。
次に10月のフラット35の金利については以下の通り予測しました。
>>>[2024年10月のフラット35金利予想] 前月比-0.01% フラット35金利1.81%?
具体的にはこうですね。
・フラット20金利 : 1.43% → 1.42% (−0.01%)
・フラット35金利 : 1.82% → 1.81% (−0.01%)
では実際にはどうかと言うと、先行して発表した金融機関によれば10月のフラット35/20はこういうことのようです。
・フラット20金利 : 1.43% → 1.43% (据え置き)
・フラット35金利 : 1.82% → 1.82% (据え置き)
>>>[速報!2024年10月のフラット35金利] フラット35=1.82%、フラット20=1.43%
残念ながら今回も外しました・・・。
では本題に戻って10月の住宅ローン金利情報をまとめていくと、まず大手銀行のプライスリーダーである三菱UFJ銀行の金利はこういうことになります。
◆三菱UFJ銀行の2024年10月の住宅ローン金利(表面金利)
・変動金利 : 0.425% → 0.425% (据え置き)
・10年固定 : 1.130% → 1.190% (+0.06%)
・20年固定 : 1.930% → 1.950% (+0.02%)
・30年固定 : 1.760% → 1.790% (+0.03%)
上記の通り長期金利は過去1ヶ月で小幅に低下しましたが、三菱UFJ銀行の主要な金利は逆に小幅に引き上げということですね。
他の大手銀行が追随するのかどうか気になるところですが、みずほ銀行の10月の金利はこうなっています。こちらは保証料(+0.2%)込みの実質金利でいきましょう。
◆みずほ銀行の2024年10月の住宅ローン金利(実質金利)
・変動金利 : 0.925% → 1.075% (+0.15%)
・10年固定 : 1.900% → 2.050% (+0.15%)
・20年固定 : 2.550% → 2.700% (+0.15%)
・30年固定 : 2.070% → 2.290% (+0.22%)
こちらは全体的にハッキリ金利引き上げとなりました。
最後に当サイトで人気の住信SBIネット銀行の金利はこうなります。
◆住信SBIネット銀行の2024年10月の住宅ローン金利(実質・最低金利)
・変動金利 : 0.298%〜0.320% → 0.448% (+0.15%)
・10年固定 : 1.233% → 1.203% (−0.03%)
・20年固定 : 1.603% → 1.603% (据え置き)
・30年固定 : 1.643% → 1.653% (+0.10%)
>>>住信SBIネット銀行の最新金利はこちら
こちらは上げ下げバラバラとなっています。
そうしたわけで10月の住宅ローン金利は、今のところ「変動金利タイプも固定金利タイプも+0.15%程度引き上げ」と言うことで、当サイトの予測=「変動金利タイプは+0.2%程度の利上げが広がる。固定金利タイプはほぼ変わらず。」は外したっぽいですね・・・月初に各銀行の金利をチェックしたいと思います。
なお、すでにこれら3銀行の10月の住宅ローン金利は発表されておりますので確定です。
ではここで2015年1月からの長期金利と上記銀行の10年固定金利の変遷を振り返るとこのようになります。
局所局所では違和感のある動きもありますが、全体的には長期金利に連動して推移していることが分かります。
みなさんが10月も最高の住宅ローンに出逢えることを祈っております。
<日本住宅ローンプランニング編集部>