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[確定!2024年11月の住宅ローン金利動向]
変動金利は据え置き、固定金利は+0.1%前後上昇

このページでは、今月の住宅ローン金利の動向についてご案内します。
2024年11月1日

■1986年からの長期金利の推移




11月となりました。いつものようにまず市場金利の動向を振り返ってみたいと思います。

上記グラフの通り長期金利は基本的には右肩下がりだったわけですが、特に2016年1月末に発表された「マイナス金利政策」の影響で大きく低下し、その後も安定的に推移してきました。

その背景にあるのは2016年秋から日銀の「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」、別名「イールドカーブコントロール」が始まったことです。これは「日銀が直接的に市場金利をコントロールしていく」金融政策ですが、この枠組みの元で長期金利の操作目標は「0%」に設定されました。

ただその後は、2021年4月に日銀が長期金利の変動幅をこれまでの「−0.2%〜+0.2%」から「−0.25%〜+0.25%」に拡大し、さらに2022年12月には「−0.5%〜+0.5%」に拡大し、2023年7月には変動幅の上限が「+1.0%」に引き上げられました。実質的な利上げですね。

そしてついに2024年3月には、インフレの定着を受けてマイナス金利もイールドカーブコントロールも終了となりました。本日の長期金利は8月の株価暴落の影響を受けて「0.940%」と少し低下していますが、過去5年の長期金利をチェックするとこうなっています。



全体的には金融政策の変更に合わせて長期金利も徐々に上昇してきたということですね。

ただアメリカでいよいよ利下げが始まり、それに呼応して日本の金利も低下するのではないかと思ったりもしますが、今後の市場金利の動向には要注意です。

そのような金利環境を理解した上で、具体的に三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、りそな銀行の大手銀行=メガバンクの11月の住宅ローン金利をチェックするとこのような結果となっています。

・変動金利 : 据え置き
・10年固定金利 : +0.01%+0.11%
・20年固定金利 : +0.05%+0.17%
・30年固定金利 : +0.01%+0.20%

今月の長期金利はハッキリと回復傾向でしたが、それに呼応するようにメガバンクの固定金利も全体的に上昇しています。

先日の当サイトのコラムでは「11月の住宅ローン金利は変動金利タイプは概ね据え置き。固定金利タイプは0.15%程度上昇。」と予想しましたが当たらずとも遠からずといったところでしょうか。

>>>[2024年11月の住宅ローン金利予想] 変動は据え置き、固定は+0.15%程度上昇

[2024年11月の住宅ローン金利]

上記ご案内したように、メガバンクの11月の住宅ローン金利は

・変動金利 : 据え置き
・10年固定 : 引き上げ
・20年固定 : 引き上げ
・30年固定 : 引き上げ

と言うことで全体的に金利引き上げとなりました。

>>>今月の住宅ローン金利比較はこちら

具体的な金利をチェックしていくと、フラット35・20の金利は別のコラムにて既にご案内しておりますがこうなりました。

・フラット20金利 : 1.43%
 → 1.45% (+0.02%
・フラット35金利 : 1.82% → 1.84% (+0.02%

>>>[速報!2024年11月のフラット35金利] フラット35=1.84%、フラット20=1.45%

先日のフラット35・20の金利予測では

・フラット20金利 : 1.43% → 1.46% (+0.03%
・フラット35金利 : 1.82% → 1.85% (+0.03%

と予想しましたが、今回も微妙に外しました・・・残念です。

>>>[2024年11月のフラット35金利予想] 前月比+0.03% フラット35金利1.85%?

次に民間の住宅ローンをチェックすると、いつものように当サイトで人気の住信SBIネット銀行と、日本最大のメガバンクである三菱UFJ銀行の、先月と今月の住宅ローン金利の推移はこのようになっています。

住信SBIネット銀行(住宅ローンWEB申込コース)

・変動金利 : 0.448% → 0.448% (据え置き)
・10年固定 : 1.203% → 1.303% (+0.10%
・20年固定 : 1.603% → 1.723% (+0.12%
・30年固定 : 1.653% → 1.773% (+0.12%

>>>最新の金利はこちら

三菱UFJ銀行

・変動金利 : 0.425% → 0.425% (据え置き)
・10年固定 : 1.190% → 1.200% (+0.01%
・20年固定 : 1.950% → 2.120% (+0.17%
・30年固定 : 1.790% → 1.960% (+0.17%

>>>最新の金利はこちら

上記の通り今月の住宅ローン金利は全体的に+0.1%前後上昇しましたが、それを象徴するような金利変動となっています。

さてこちらも当サイトで人気のSBI新生銀行の11月の住宅ローン金利はと言うと以下の通りです。

SBI新生銀行

・変動金利  : 0.420% → 0.430% (+0.10%
・10年固定 : 0.950% → 0.950% (据え置き)
・20年固定 : 1.350% → 1.350% (据え置き)
・30年固定 : 1.450% → 1.450% (据え置き)

変動金利についてわずかに引き上げですね。それでも最低水準ですが。

>>>最新の金利はこちら

SBI新生銀行は、万が一の時の保障や返済停止機能を組み合わせた「安心パック」を付加するなど、金利以外のサービス拡充にも注力しています。そうした付加価値についても目を向けてみると、また違った住宅ローン選びができるかもしれませんね。ちなみにこのサービスは日経新聞が選定した新商品・新サービスの中で、最優秀賞を受賞したようです。

また、10年以上経過すると徐々に金利が下がっていき、最大で50%ダウン=半分となる金利タイプ「ステップダウン型金利」の発売を開始しています。ユニークですね!長期固定金利の住宅ローンの利用を考えている方は参考にしてみてください。

[2024年12月以降の住宅ローン金利の動向]

今後の住宅ローン金利の動向ですが、一旦は落ち着いて推移しそうです。

他方で今後世界的に「利下げ」が進んでいくのであれば、日本の市場金利も下がっていくのではないかと思います。その点では住宅ローン固定金利については金利低下圧力となってきそうですね。

[今月の住宅ローン金利レンジ]

最後に、今月の具体的な住宅ローン金利のレンジをチェックするとこのようになっています。

■2024年11月の住宅ローン金利状況(実質金利)

 ・変動金利 :0.420%〜2.825%
 ・10年固定:0.950%〜5.000%
 ・20年固定:1.350%〜2.750%

>>>今月の住宅ローン金利比較はこちら

こうして見ると引き続き魅力的な金利水準です。多少上がったとしても住宅ローン金利が「史上最低水準」であるのは間違いありません。着実に超低金利のメリットを享受いただければと思います。

参考になさってください。

<日本住宅ローンプランニング編集部>

今月、最も金利の低い住宅ローンはどこ? 最新の住宅ローン金利比較はこちら

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